岩柱が吸血鬼?!�� ページ14
｢な、なんで知ってるんですか?!｣
『何故だろうな』
｢いや、絶対聞いてたんですよね?!どこから聞いてたんですか?!｣
『最近頭を撫でてくれない…』
｢もうそれ一番始めからじゃないですか!!｣
あぁ恥ずかしい
まさか聞かれていたとは
『玄弥ではなく直接私に聞かなかったのは何故だ』
｢いや、な、なんて聞けばいいか分からなくて…｣
『そのまま聞けば良いだろう』
｢そ、それは…｣
『それは？』
｢…は、ずかしくて、うまく、言葉にできなくて｣
『玄弥には言えるのに、か？』
いつの間にか
壁際に追い込まれていた
壁にぴったりくっついて
尚も後ろに下がろうとする私の顔の横で
悲鳴嶼さんの両腕が檻になって
私を捕らえる
｢ひ…悲鳴嶼さん…怖いです！どうして怒ってるんですか?!｣
身長220cmの悲鳴嶼さん
身長160cmの私
こんな間近で見下ろされるのは
いくら師弟関係でも
恐ろしいと感じてしまう
殺気を纏っていたら尚更だ
｢悲鳴嶼…さん｣
『…甘い匂いとは…言い得て妙だな』
｢…え？｣
『もう八年か…Aを助け、守り、育て…師弟と言うよりは家族として過ごしてきたが…』
悲鳴嶼さんの顔が近づいてくる
思わず顔を逸らすと
さらけ出された左の首筋に
悲鳴嶼さんが顔を埋めて
スン……と匂いをかぐ
『Aが成長するにつれて、耐え難い欲求が込み上げてくる。最近は特に……傍にいると、どうにも抑えが効かなくなりそうだった』
首筋に顔を埋めたまま話すから
吐息が当たって
くすぐったいような
熱いような
『だから避けていた。Aを傷つけるのは本意ではない…だが、玄弥と二人でいるところを見て、玄弥がAの頬に触れそうになった瞬間
……理性が焼き切れた』
ペロリと
悲鳴嶼さんが首筋を舐める
｢………っ！｣
『玄弥に嫉妬とは……我ながら情けない』
嫉妬…？
悲鳴嶼さんが玄弥に？
『Aがもっと大人になるまで待つつもりだったが……すまない』
何を謝っているんだろう
悲鳴嶼さんの言うことが
よく分からない
分かるのは
悲鳴嶼さんの吐息が
声が
熱くて
頭がジンジンしていることくらいだ
『A』
耳元で名前を呼ばれた
低く熱の篭った声に
ピクリと肩が跳ねる
『A』
｢っ…は、ぃ｣
何とか返事を絞り出す
いつの間にか
私の両手は
悲鳴嶼さんの両手に絡め取られている
『…Aが、欲しい』
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Nami - 錆兎いたらどんな感じかな…吸血鬼錆兎書く人少なくない？ (2023年3月18日 11時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 蜜璃ちゃん怖いわしのぶさんで面白いしろ (2022年12月6日 9時) (レス) @page42 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - レミーさん» レミーさん、コメントありがとうございます(*^^*)しのぶさんは現在書いてますがなかなか難しいです(^_^;) (2021年12月30日 17時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - しのぶさんの場合はどんな感じかな？ (2021年12月30日 7時) (レス) id: 50a6d14902 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - minaさん» minaさん、コメントありがとうございます(^-^)蜜璃ちゃんファンの方には申し訳ない感じになりました…すみません(/Д`; (2021年12月2日 9時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあな | 作成日時：2021年7月19日 21時
