岩柱が吸血鬼?!�� ページ13
『直接聞いてみればいいじゃん』
｢簡単に言わないでよ…｣
『なんで聞かねーの？』
｢なんて聞いたらいいか分かんない｣
どうして頭撫でてくれないんですか
どうして手繋いでくれないんですか
どうして前みたいに
抱きしめてくれないんですか
聞けるわけない
寂しいけど
恥ずかしい
まるで
私ばかり
悲鳴嶼さんを求めているようで
求める…？
｢…………っ！………やばっ…｣
『…………？…何一人で悶えてんの』
｢もっ…?!変なこと言わないで!!｣
自分の顔が赤いのが分かる
気づかないようにしていたのに
気づいてしまった
私は
悲鳴嶼さんを
『…まぁ、何となく分かった気がする』
｢なにが？｣
『悲鳴嶼さんがAを避ける理由』
｢ホント?!｣
思わず飛び起きた
『…………なんか甘い匂いがすんだよな』
｢甘い、匂い？｣
別に甘味は食べてないけど
『Aが悲鳴嶼さんの話してる時とかさ、なんてゆーか………』
そう言いながら
玄弥が私の顔に手を伸ばす
『甘くて、くすぐったい匂い』
玄弥の手が
私の頬に触れそうになった
『玄弥』
ビクリ
玄弥の手が止まる
二人で声がした方を向くと
影になった部屋の隅から
悲鳴嶼さんが現れた
その表情は
いつもと変わらないように見えて
僅かに
殺気を纏っている
｢ひ、めじま、さん？｣
『玄弥、蝶屋敷へ遣いを頼みたい』
『へ、あ、はい!!』
慌てて立ち上がる玄弥に
大きな荷物を渡して
『ついでに、身体の調子を見てもらうといい。最近胡蝶の診察を受けていないだろう』
『わ、分かりました…!!』
有無を言わさない口調で
悲鳴嶼さんは玄弥を送り出した
部屋には
私と
悲鳴嶼さん
二人きり
最近は
なんやかんやと理由をつけて
二人きりになるのを避けている悲鳴嶼さんが
動かない
盲目の瞳で
私を見つめて
悲鳴嶼さん、どうしたんですか
そう問いたいのに
声が出ない
『……A』
悲鳴嶼さんが私が呼ぶ
その声が
暗く澱んでいる
返事が出来ない
『玄弥と何を話していた…？』
｢え、……あ、えっと………｣
『私には言えないか』
｢いや、言えないとかじゃ…なくて…｣
言い難いというか
恥ずかしいというか
『玄弥になら言えるのか』
怖い
こんな悲鳴嶼さん見たことない
『A』
悲鳴嶼さんが一歩近づく
私は一歩下がる
『何故、逃げる』
｢え、いやだって…｣
威圧感がすごい
『私が冷たいと嘆いていたのではなかったか』
｢…………え｣
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Nami - 錆兎いたらどんな感じかな…吸血鬼錆兎書く人少なくない？ (2023年3月18日 11時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 蜜璃ちゃん怖いわしのぶさんで面白いしろ (2022年12月6日 9時) (レス) @page42 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - レミーさん» レミーさん、コメントありがとうございます(*^^*)しのぶさんは現在書いてますがなかなか難しいです(^_^;) (2021年12月30日 17時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - しのぶさんの場合はどんな感じかな？ (2021年12月30日 7時) (レス) id: 50a6d14902 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - minaさん» minaさん、コメントありがとうございます(^-^)蜜璃ちゃんファンの方には申し訳ない感じになりました…すみません(/Д`; (2021年12月2日 9時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあな | 作成日時：2021年7月19日 21時
