120話 ページ20
治崎「メチャクチャだ...ゴミ共が！」
緑谷「させるかァ！！」
治崎「しつこい──...」
上に移動する際にルミリオンのマントが巻き上げられたのを見る
治崎「巻き上げられたのか…………気色悪い」
マントをエリが無意識のうちに掴んでいた
──
ミリオ「痛くて辛くて苦しんでる女の子を包んであげる為だ！」
──
エリの角が光出し治崎の体に異変が走る
治崎「っ！」
『！(あれがエリちゃんの個性.....)』
───
「俺の娘...覚えてるか治崎」
治崎「ああ...結婚で揉めてウチと絶縁した...」
「あれはその娘の子だ。あのバカ子供をしておった
"この子は呪われてる"ってよ」
ある日ダンナがあの子に触れようとしたら消えちまったらしい
「どちらの家計にも全く類似しない力が発現したんだ。突然変異ってやつだ
能力も詳細も使い方もわからねえ。本人に自覚がないんだと。消滅したってところ治崎おまえに似てる
世話ついでにあの子の個性、調べてあげてくれや」
「これは修復だとか治すとかそういう次元じゃない
──巻き戻す個性」
───
初めて脱出を試みたあの日、この男からは逃げられないと彼女は諦めた
自由もなくただ身を切られる日々。
使い方すら知らない恐ろしい力
そんなものを持って生まれてしまった自分が悪いのだ
"呪われている"そういう宿命なのだと受け入れるしかなかった
ルミリオンの行動が彼女のその心を揺らした
自分を救わんと傷ついていく姿が辛かった
エリ「もう......いいのに...!!
死んでほしくないのに.......!!」
この人たちは死んでも諦めない
──新たに芽生えた思いが、
"救からなくては"という思いが
彼女を覚醒させる
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作者名：えびフライ | 作成日時：2022年8月18日 15時
