もう、どうでもよくなった。 (ページ30)

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30話ページ30

久しぶりに母のことを思い出し、感傷に浸っていたら
病院から見慣れた紅白頭の少年が出てきた

あれって轟くんだよな

でも精神病棟から出てきたってことは、轟くんじゃないよね

メンタル的にくるタイプでも無さそうだし、

てことは身内？

気になって俺は話しかけてみた

『やぁ、轟くん。』

轟「！お前はっ」

話しかける俺のオーラは只者ではないと思ったのか反応が速い

『座って話そうよ、ゆっくり』

轟くんの顔が焦りと恐怖で埋め尽くされる

『別に襲ったりなんかしないよ、今日は』

轟「っ分かった」

『聞き分けが良くて助かるよ』

ベンチに座ると俺から気になってたことを聞いた

『今日は誰かの見舞い？』

轟「嗚呼、お母さんの見舞いだ」

ふーん、なるほど

体育祭からスッキリした顔

職場体験ではエンデヴァー事務所

お母さんは精神病院に入院中

分かったかも、、

エンデヴァーには大きな秘密がありそう笑

調べるのも楽しそうだな

『轟くんはさ、なんでヒーローに憧れるの？』

轟「そりゃ、オールマイトに憧れたからだ」

『オールマイトの何処がいいの？』

轟「最後は必ず勝つところ」

『その確信ってどこから来るの？』

轟「今までオールマイトを見てきたから、信じることが出来るんだ」

俺の子供じみた質問にも轟くんは答えてくれた

ヒーローに関連させたら次に出てくるのはほぼオールマイトだ

確かに俺も小さい時からずっと聞いてきた

でもオールマイトから見捨てられた俺から言わせればオールマイトなんかただのクズだ