ラブシチュエーション 《 Nishitaku 》

#そうだん ページ12

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「うん、」








西村「大会、出れへんくなってん」









やっぱり、その事やったんや。







西村「顧問が、諸事情により欠席って」




「……」



西村「ほんまありえんやろ、」



「……、」




西村「俺らサッカー部、その試合のために今までめっちゃ頑張ってきたのに、あと一週間ってとこで出られへんとか、おかしすぎる、」




「……うん、」







西村「……それにめっちゃムカついて。」






「うん、」






西村「それで、Aに悪い態度とっちゃった」




「別に、大丈夫やで」







西村「…試合出たい。でもどうしたらいいかわからんねん…」





拓哉の目は潤んでた。









「…あの、さ」



西村「……？」



「無理かもしれんけど、うちらの担任の先生なら話聞いてくれると思う。サッカー部の顧問と仲ええし、やから、一回話してみん？」









拓哉は言葉に迷ってるような顔をした。









「…私も、拓哉に試合に出て欲しいねん。
いつも頑張ってるの、知っとるし、
やから、力になるから、さ」









西村「…ほんまに？」





「うん、できる限りはやる」







西村「じゃあ、明日話に行ってみる」






「うん、そうやな」







西村「……話、聞いてくれてありがとう」









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