兄に愛せれすぎて困ってます。

＃１３ ページ15

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（人１）side


千秋「うん、１０人ぐらいだったかな…？」


千秋「きれいさっぱり、別れてきた。」

千雪「今始めて、兄貴を見直した」


千秋「だって、これくらい行動に示さないとせとか兄に邪魔されまくってめんどくさいし」

お兄「めんどくさい？」


お兄は、むすっとした顔で千秋さんを見ている。


千雪「すいません、はるかさん。

でも、兄貴は兄貴なりの本気を見せてるんだと思います。

何しろ、女をみたら声掛けないと失礼だと思ってるような奴だったんで。」


そこはやっぱり、地の繋がった妹、千雪が庇う。


…いいな、千雪は。


本当の兄妹がいるんだもん。


((私は、お兄が２歳のときにせとかと一緒にもらわれたんだって。

まぁ、早く言えば養子の子ってことだけど。

知ったのは、最近なんだけど、お父さんに聞いたの。))


お兄「女と切れただけで、偉そうにしてんじゃねぇよ」

千秋「まぁ、まだせとかの気持ちも僕に向いてないから、すべてはこれからだけど。」


そう言った、千秋さんはせとかを見る。


お兄「…あ？」


千秋「答え出せてないんだよね？

ドクター高嶺か僕か。」


まぁ、私だったら千秋さんのほうだけど。



…って、千秋さんのことは忘れるんじゃなかったの？！


…本気で好きになっちゃったのかな？


せとか「えっと…」

千秋「でも大丈夫…きみは僕を好きになる」

指ピストルで、せとかをさらりと文句を口にする。

せとか「うっ」


胸を撃たれて、トキめいてるせとかの隣で、どうにかしてよ兄貴のホスト体質…


千雪が恥ずかしそうに頭を抱えた。


せとかは家の庭のハンモックで、私はブランコに座ってスイカを食べてる。


ハンモックでぼーっとしていると、せとかが持っていたスイカにお兄が後ろからガブッとかぶりついていた。


せとか「ちょ、勝手に食べないでよ！！」

お兄「なに考えてた？犬バカの女ったらしのことか？」


お兄が話していると、せとかのスイカを取り上げた。

せとか「返してっ！」


せとかは、スイカを取り返そうと、ぴょんぴょんジャンプしてるけど、お兄のほうが身長高いわけで。


どう頑張っても、スイカには届かない。


お兄は、せとかが必死にスイカを取り返そうとしてる姿をみて、もっとスイカを高く上げて意地悪をする。


せとか「もう、私のスイカ、返してってば！」

せとかは、なにか思いついたように、近くの椅子の上に立って、スイカを取り返す。

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