△ YouTuber 短編集 △

△村上チハヤ　◎勘違い…？ ページ39

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(人１)side



『ねぇ、チハヤ？』


チハヤ「ん？」

『…話し、聞いてくれる？』


チハヤ「いつでも聞くよ？」



そう言ってくれる、私の彼氏。


村上チハヤ。


『あのね、今日ね。』


チハヤ「うん」


優しくて、かっこいいところに惚れたんだと思う。


『…友達と出掛けてたんだけどさ。』


チハヤ「うん。」


『…そのときに、チハヤが女の人と楽しそうに歩いてるとこ見ちゃって。』

チハヤ「あぁ、それを見て元気なかったんだ？」

『…うん。』


チハヤのこと好きだし、浮気なんて信じたくないけど。


チハヤ「(人１)が見た女の人って、この人？」


チハヤは写真を見せた。


『この人…』

チハヤ「やっぱり。」



『誰なの…？』


チハヤ「同じ事務所のYouTuberのほのかさんだよ。


友達で、同じ時期に事務所に入った人」



ほのかさんって言うんだ。



『…』


チハヤ「もしかして、嫉妬した？」


『…だって、こんなに可愛くてスタイルよくて私より優しそうな人。


私と全然、違うじゃん』



チハヤ「…(人１)」

『私より、ほのかさんのほうがお似合いだし…』

チハヤ「(人１)、聞いて？」

『…』

チハヤ「ほのかさんと歩いてったよ？

でも、ほのかさんは友達な訳で、好きなのは(人１)だけだよ？


俺は、(人１)がずっと好きだから(人１)と付き合ってるんだから、“私より”とか“ほのかさんのほうが…”とか言うのやめて？」


『うん』

チハヤ「ほのかさんと歩いてたのは、(人１)にこれをあげたかったから」


と、ラッピングした箱を私に渡した。



『…え、？』

チハヤ「(人１)、これ欲しいって言ってたでしょ？」

『それは、そうだけどさ。』

チハヤ「あそこ、女の子しか入ってなくてさ、入りずらかったからほのかさんに着いてきてもらったの」


…ただ、私の勘違い？


チハヤ「勘違いさせて、ごめんね？」

『私こそ、ごめんね』

チハヤ「ううん。」

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