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4月も終盤にさしかかり、桜が散り始めるころ。
バレーボール部の朝練も再開され、以前なら拓哉くんに会うためにみなみと一緒に朝早く登校していたものも、目的がなくなった今
寂しくてもいいやって一人で登校するようになった。
拓哉くんと別れてから、寂しいことになれてしまったななんて考えてしまう。
ちょうど1年前。私たちは昇降口で出会った。
そして、屋上に白馬の王子様のごとく現れた君は、切なそうな目をしていたね。
思い出してしまうよ。
すべては、季節のせい。
まだ、あなたへの気持ちが、
拭いきれてないよ。
そんなことを思いながら、校門をくぐる。
懐かしさのあまり、今まで思い出さないようにしていた屋上を、ふと、足を止めて見上げる。
「… え、」
そこには、私達が並んで話していた場所と同じ所で、遠くの海を切なそうな目で見つめている、拓哉くんがいた。
なんで、
なんで。
今、あなたは私と見た綺麗な青い海を思い出してるの？
それとも…
元カノと見た海を…思い出してるの？
今、今まで封じ込めていた感情が溢れてしまいそうなくらい、あなたが愛しい。
今すぐにでも、名前を呼びたい。
そして、その腕で力いっぱい抱き締めてほしい。
気づけば、囁くように声が出ていた。
届いていない、届くわけがない。
今更名前を呼んだって、私の気持ちが、後悔が、届くはずがない。
分かっているけど、その名前を口にしたかった。
「……拓哉くん…」
その瞬間、拓哉くんとぱちりと目が合う。
それと同時に、後ろから両肩を力いっぱい叩かれた。
「Aちゃん！おはよー！」
「えっ！斗亜ちゃん！ビックリしたー、おはよう」
「え、てかここでなにしてんの？ほら、教室行きますか！嫌でも学校は来なあかんから！
今日も１日頑張りますかー！」
半ば強引に肩を押され、昇降口へと二人で足を進める。
でもね、拓哉くんと目があったとき、
私、聞こえた気がしたんだ。
斗亜ちゃんの私を呼ぶ声と一緒に
ほんと小さな声で
「A」
って。
あなたのその声で、私の名前が呼ばれた気がしたんだ。
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アババ - はんなり豆腐さん» いえいえ笑こんな駄作を読んで頂けていることに感謝です…！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» うるさいやつですがそんなに優しく言っていただいて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年4月7日 19時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» もう、全然構いませんよ！逆に読者の方々とやり取りできるのは、ジャニオタとしても作者としても嬉しいかぎりです…！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» はい！もーアババさんがうざって思うぐらいコメントさせていただきます！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» うわー、マジですか笑お話の構成うまくいってないかなーって思ってたんで安心しました…(ホッ 続編でもご感想お聞かせくださいね！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アババ | 作成日時：2020年2月16日 17時
