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「今日Aが帰りの電車に乗る瞬間までは、恋人の関係でいてほしい。」
ああ、そっか…。別れるってそういうこと。
終わりってそういうこと。
「……わかった。いいよ。もう、帰るね」
あと少し、あと少しでいいから一緒にいたい。
恋人でいられる最後の時間を大切にしたい。けれど、傷みが加速することを恐れた自分勝手な私は、自ら最後の時間をいとも簡単に切り裂いた。
「じゃあ、駅まで送るわ」
私は、拓哉くんの部屋をあえて焼き付けることはなく、逃げるようにして家を後にした。
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外は、雪が降っていた。
「ほら、手」
「ありがとう」
駅へと、別れの時へと向かう二人の足取りは、とてつもなく重い。
今なら、道を引き返すことだってできるのに。
すると、拓哉くんは突然、繋いだ手を解くと、その場に座り込んで雪をかき集め始めた。
瞬間、顔に冷たい何かがぶつけられる。
「よっしゃ、命中！」
「ちょっと！仕返しっ！」
「やったなー！！俺も仕返しや！」
こうして二人で笑いあったのはいつぶりだろう。
そうだ。こんな風に楽しい時間があったんだ。
苦しいこともたくさんあった。けど、こうして楽しい時間も確かにあったんだ。
……気づくのがおそかったんだね。
ようやく、駅へと足を進める二人。
電車が来る予定時刻まであと5分。
そして、二人が恋人と呼ぶことのできる時間もあと5分。
普通こんなとき、二人で過ごした日々を思い返すものなのだろうけど、足りない。
5分なんかじゃ、全然足りないんだよ。
「ぎゅってして……？」
拓哉くん、最後に、最後に１つだけ、最高のわがままを、聞いてください。
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アババ - はんなり豆腐さん» いえいえ笑こんな駄作を読んで頂けていることに感謝です…！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» うるさいやつですがそんなに優しく言っていただいて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年4月7日 19時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» もう、全然構いませんよ！逆に読者の方々とやり取りできるのは、ジャニオタとしても作者としても嬉しいかぎりです…！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» はい！もーアババさんがうざって思うぐらいコメントさせていただきます！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» うわー、マジですか笑お話の構成うまくいってないかなーって思ってたんで安心しました…(ホッ 続編でもご感想お聞かせくださいね！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アババ | 作成日時：2020年2月16日 17時
