(鬼滅の刃) 我妻の姉

一人 ページ43

探索隊 隊長を辞任した事は 後悔してない

これで 許されるとも思ってない

ただ 罪を償いたかった

どのみち あの2人に 合わせる顔がない

A「私がもっとしっかりしていれば」

悲しかったはずの 涙が 出てこなくなった

心に穴が開いたよう

私の代償

それは 笑えなくなってしまう事

A「涙も出ない笑えない
感情を無くしてしまったような

そんな気がする」

少し 仕事を休もうか

私みたいな何も出来ない

直ぐに動けなかった 信じらないと思う想いが

泣いて 出来ないと言って逃げた

善逸 あの時 怒ってくれて助かったよ

A「じゃなきゃ 私は
あのまま 動けないままだった」

私って何で 剣士に

鬼殺隊に入ったんだっけ

(御館様)「しばらく 休みたいと」

A「はい。私の力不足で
2人を守れなかった 私の迷いで

皆を怪我させてしまった

私 個人の気持ちを優先させる所でした

だから しばらく休ませて下さい」

(御館様)「分かった
復帰出来る時 また教えてくれ」

A「ありがとうございます」

私は また 自分の都合で

仕事を休ませてほしいとお願いした

A「弱いのは 私だ」

自分の自室に戻り 窓の外を見た

A「空はあんなに 青くて綺麗なのに
私の心は 真っ黒

穴が開いた」

コンコン

(富岡)「失礼する」

A「……」

(富岡)「……」

A「私って本当にダメだね
結局 一人じゃ何も出来ない

泣く事しか出来なくて 誰かが
引っ張ってくれないと

部下だった大切な人達を殺す事も出来ない

やっぱり 私 柱にならなくて良かった」

(富岡)「見ていて 痛々しい」

A「伊黒くんが言ってた事
許せないけど、あの2人が

弱かったんじゃなくて 私が弱かったんだ」

(富岡)「仕事 出来そうか」

A「しばらく休むの」

(富岡)「そうか」

A「うん」

(富岡)「また来る」

コンコン

A「はい どうぞ」

(炭治郎)「Aさん…」

(善逸)「姉さん…」

(伊之助)「よぉ」

A「どうしたの」

(善逸)「心配で来たんだ」

(炭治郎)「その 2人の事は 残念です
けど 2人の分まで 前を向くべきです」

(善逸)「気持ちは 分かるよ
俺も 逆の立場になれば

辛いと思うし きっと 頭に来てたと思う

でも 炭治郎の言う通り 前を向こう」

(伊之助)「俺と鍛錬しろ」

A「分かってる 前を向かないと
いけない事くらい 分かってるよ」

(善逸)「だったら」

A「怖いの…」

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