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ゆっくりと頭の痛みも引いていき
徐々に 顔色も良くなった



激しい頭痛の中 私の知らない記憶を見る





顔が見えなくて でも私と彼は
割と仲も友好で それに なんだが切ない




A)どうしちゃったんだろ…





心のモヤモヤが消えない





忘れてはいけない事を





忘れてしまったよう




A)なんで覚えてないの





いつもは 笑って桜を見ていたのに
今日に限って笑顔は 消え去り



切ない気持ちとモヤモヤが ずっと心にある




A)帰ろ…





気は沈み 綺麗な桜を満喫する気分もなくて
伊黒さんと話した事も


今は もう考えられなくて



何処かで思い出したいと思ってしまう自分





A)私の事 詳しく知ってる人なんて
居ないもんね




さっきまでは 情報が来るのを
待っていたはずなのに


行く気にもなれなくて




A)はぁ ダメだな…私って




春風が吹く中 歩いていると




(胡蝶)どうかしたのですか?




私が 気を落ちて下を向いていたのを
見て 心配そうに話しかけてくれた




A)う、ううん 何でもないよ



出来るだけ作り笑いをする




(胡蝶)心が笑ってないですよ




え? 図星をつかれて驚いてしまう




A)別に そんな事は




(胡蝶)隠してもダメです!
私には 分かってしまいますから




流石 しのぶちゃん



A)ごめんね うん 本当は
笑ってなんかないの


今は そんな気分じゃなくて…
私の勝手な都合だけどさ




(胡蝶)大丈夫です。私もそうゆう時
ありますから





勝手な都合を押し付けて
心配させてる上に分かってもらえる



私ってどんだけ情けないんだろ…




A)あの…ね 少し話聞いてくれる?



(胡蝶)勿論です!

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作者名:takuto | 作者ホームページ:http://hatunemiku  
作成日時:2020年1月28日 3時

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