無惨様のお気に入り

#1 ページ2

あの時 出会った綺麗な人


『あのー 見逃してもらえませんか？』


胡蝶「無理です」


『本当に 私 日の元 克服したばかりだし
人に危害加えたりしないから』


胡蝶「信用出来ないです」


『ですよね』



胡蝶「では 貴方は 何故
こんな場所に居るのですか」


『えっと。皆に救われたから』


胡蝶「皆とは 一体誰の事ですか」


『……き、鬼殺隊の人達に』


胡蝶「正直に話して下さい
冨岡さん何でしょう？ 手を貸したのは」


『…違います』


胡蝶「嘘は いけません」


『確かに…鬼は人間からしたら敵
私もそう思ってました

けど、私は 人を傷つけたりしない』


胡蝶「鬼なんかに手を貸した
冨岡さんには 幻滅しました」


『どうしてそんなに…鬼を嫌うの』



胡蝶「どうして？ ですか。
何もありません ただ


許せないんです」


『私だって鬼になんてなりたくなかった。
ただ 生まれながれの能力を持ってた


それだけ』


胡蝶「それは 何ですか 能力とゆうのは」




一体 何度 私の忘れたい過去を
他者に話すのか


『私が死んでほしいと願えば必ず死ぬ
そうゆう残酷な能力』


胡蝶「！」


『笑っちゃいますよね この能力のせいで
生まれてきた意味を理解出来なくて


誰からも必要とされない』


胡蝶「……」




そんな空気 重たくならないでくれ
今は 必要とされてる 多分


『そんな悲惨で可哀想な私が
鬼とされ、今もまだ苦しんでる』


胡蝶「そうですか…貴方も苦労されたのですね」



『生かされたのもこの能力のおかげ』


胡蝶「分かりました。今回は
見逃します ですが次 会う時は


このまま敵同士で居られる事を願っています



私の心が変わらないように」



『え、あっ 行っちゃった』




ひとまず見逃してもらえたけど



まだ安心は出来ない



『出くわしたのがあの人だったから
何とかなっただけ』



てゆうか私が克服したかどうか
炭治郎達 知らないんだった


探されても困るな…


『仕方ない 戻るか』

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