作者がただただ描きたい話を短編で書きなぐるだけ

猫中心の世界 ページ4

この世界は猫を中心に回っている



人間は猫に仕える物

私達人間は、猫じゃできないことのお手伝いをするために生きている


背の届かないところ、猫は物を掴むことが出来ないから代わりに掴んであげる、

など、猫のできないことはすべて人間が代わりにやっている





政府活動だって猫の意見を取り入れなければならないし、



お買い物も猫優先、電車も道路で猫が渡っていればどんな時であろうと止まって譲らなければならない


この通り、本当に何もかも猫が中心で動いているのだ




ほら、今も



『そこの小娘、なにをぼーっとして我を見ている。早くご飯をくれ』



そりゃあ猫中心で周ってるんだから、猫を全力で愛し責任を持って猫は最低でも1人1匹は飼い、

猫を全力で幸せにしろと訳の分からない法律もある



そのせいで、街は猫で溢れかえっている



どこを見ても、猫、猫、猫、……


数え始めたらキリがない




猫は自分の意志をしっかり持ってるし、喋れるし、何をしたらいいか指示もくれる


ただ、猫は子孫を残す。だから、子猫が生まれ、お世話が倍大変になる



亡くなっていくご長寿の猫もいるが、それ以上に生まれる子猫の割合が無くなる猫の倍以上になって

いて収拾がつかない



『おい、小娘！』


「なによもう、うっさいなぁ！ご飯でしょ！待っててよ！」



私は猫を全力で愛して幸せにするなんて法律は知ったこっちゃない

ここまで態度が悪い癖に全力で愛すなんて無理な話だ




『お前、俺が猫警察に訴えないからって偉そうな口きくなよ？


そろそろお前のこと訴えるからな』



「知らないよ！こっちは道から政治やら何もかも譲ってあげてんじゃん！ご飯だってあげてんじゃ

ん！そして敬えだって？ばかばかしい。私学校行ってくるから」


『は！？ご飯は！？』


「知らない！どこにご飯あるか分かるでしょ？勝手に食べてよ。じゃあね」



そう冷たく言い放って私は家を出た



あの猫と喧嘩なんて日常茶飯事だけど今日は当たりすぎちゃったなぁ




猫警察怖いなぁ…





なんて考えながら学校へ向かう


うん、向かってたはずだった





「は、なにここ！」




一瞬目がくらんだかと思うと目を開けた瞬間目の前には猫警察署があったのだ



「え、やば、え、どうしよ、」




噂で聞いたけど、猫警察署はとんでもなく怖いらしい


年齢なんて知ったこっちゃないって感じで小さい子供だろと高齢だろうと猫から訴えがあったら捕ま

えて重い罰を与えるらしい

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