折れた翼 ページ20
僕は鳥だ。
なんで鳥なのに自我を持っているとかそういう話はおいていてほしい。
突然だけど、空からの景色はとてもきれいだ。風もとても心地良い。
人間みたいにぎゅうぎゅうごった返すこともないし、空は広くてなにもないから、縛りがなく自由でとても気分がいい。
雨の日や雪の日は巣で、仲間とくっついてお互いを温めあっている。
ただ一つ怖いのが、雷の日だ。木にいては雷が落ちて感電する可能性があるし、飛んでいても直接雷が落ちて感電する可能性がある。
だからそんなときには人間には申し訳ないが、人間の足元を飛ぶ抵抗飛行をしている。
怖がられて避けられてしまうけど、こっちだって、体が何倍も大きい人間の足元を飛ぶのは怖いんだからな！！っていう文句もおいておこう。
僕は群れで行動するよりも1人で動くほうだ。1人で自由気ままに思うままに飛ぶ方が何倍も楽だ。
今日は快晴だ。風も強くもなく、とても飛び心地の良い日だ。今日は少し遠くまで飛んでみようか。
そういえば行ってみたい街があったんだった。
仲間たちに聞いた街。そこは僕達にとても優しくてあったかい雰囲気の街だそうだ。
その街は、ここからかなり離れていて、その仲間も今日みたいな快晴の日にたどり着いたらしい
これは今日行く以外の選択肢はないだろう
そう思って、翼を広げ空に飛び立つ。やっぱり、今日はとても気持ちがいい。
しばらく、自由気ままに飛んでいた。が、突然突風にあおられた。
正直ぼーっとしながら飛んでいたから急な事に耐性が取れず風によって飛ばされ、近くの木に激しくぶつかる。
気がついたら羽に違和感を覚えた。そう、激しい衝撃で羽が折れてしまったのだ。
体も、もうボロボロ。起き上がることだって難しい。ましてや、羽なんてとても広げられる体力も残ってない。
どこの町の住人かも分からない人たちが僕を蔑んだ目で見下ろし、そのまま淡々と歩き過ぎていく。
これがあの、仲間の言ってた温かい街だったら僕を手当していてくれただろうか。
この世界は、いや、この街はとても皮肉なものだな。
遠のいていく意識の中でそう思った。
ーーーーー
作者は鳥について全く詳しくありません。事実とは違うところがあると思いますが、
私の小説では、『現実離れしたお話』を軸として書いているので、そこは見逃してください！
(まぁ、時たまにリアルなものも書いたりしますけどね笑
事例として『世界に引き込まれる』があげられます)
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姫愛羅(プロフ) - くらうんさん» えっくらうん！？まじで！？コメントありがとう嬉しいよ(T_T)まじか！運命かなにかじゃんwそう言ってもらえると本当に嬉しい！ありがとう！！これからも頑張るね！ (11月6日 8時) (
レス) id: bb7f950f3c (このIDを非表示/違反報告)
くらうん - てぃあらちゃん…！！これ前見てたしなんならお気に入りだったやつ…！！まさかとは思ってたけど本当だったのか…！応援してます…！！頑張ってください！！ (11月5日 17時) (レス) id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
姫愛羅(プロフ) - だっふぃーさん» わぁぁぁ！お祝いのコメントありがとうございます！！そう言って下さるの本っ当に嬉しいです！！色んなジャンルに手を出すことは自分にとっての挑戦で不安がたくさんですが、そう言って頂けて少し自信がつくことが出来ました！これからもどうぞよろしくお願いします！ (7月22日 23時) (レス) id: 40f9f6be6d (このIDを非表示/違反報告)
姫愛羅(プロフ) - 風呂敷ёさん» わぁぁぁ！！わざわざお祝いのコメントありがとうございます！！英語が本当に苦手で翻訳させて頂いたんですが、見た瞬間に幸せの気持ちでいっぱいになりました…本当にありがとうございます( ᴗ_ᴗ̩ )♡ (7月22日 23時) (レス) id: 40f9f6be6d (このIDを非表示/違反報告)
だっふぃー(プロフ) - 姫愛羅さん、誕生日おめでとうございます！「空」という作品、暖かくほっこりするのと同時に少し切ないような読後感でとても好きです…！怖いものからファンタジーものなどたくさんのジャンルを書かれる作者様の作品が大好きです。これからも応援しています‼︎ (7月22日 22時) (レス) id: cd3561a74c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫愛羅 | 作成日時：2022年8月30日 21時
