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僕はクラスの隅っこにいるような陰キャの中の陰キャ


話し相手なんていなくて、いっつも孤立していた。




もともと、友達はいた。普通の学校生活を暮らしていたけど、



クラス替えがあって、クラスメイトが変わって、



い じめっ子に僕は目をつけられた。




周りの友達も自分の身を守るために、僕から離れていった。





最初の頃は色々されていたけど、今は孤立している僕を見て陰 口を言われるぐらいだから



耐えられていた。学校にも行けていた。





でも、家族にこのことを聞かれるのが怖かった。




心配をかけたくなかった。




家に帰ったら話しかけられる前に自分の部屋に引きこもった。



ご飯はお母さんが「ここにおいておくね」って言っていつも部屋の前においていてくれた。



その優しさが胸に染みて、毎日泣きながら大好きなお母さんの料理を食べていた。




「…ちょっと、思い出しちゃった」




お母さん、お父さんのこと思い出して、寂しさで胸が一杯になった。



ここには友達がいて寂しくないはずなのに、



寂しくて寂しくて、




「あ、泣いてる…」



宇宙人のその一言で自分が泣いていることに気がついた。



止まらない、寂しい、お母さん、お父さん、苦しい、


僕がいなくなってきっと数ヶ月はたった。



僕がいなくなって、怒ってるかな。心配してくれてるかな。





「れむっっっ!!!」




お母さんの声が聞こえた。僕の名前を呼ぶ声。



声のした方向を振り返ると、小型テレビがプロジェクターとして、お母さんお父さんを映していた




僕の名前をひたすら呼んで泣き叫ぶお母さん。



そのお母さんを優しく抱きしめ背中を擦りながら、静かに泣くお父さん。




「…っあ、…あ、」




それを見てぶわぁっと涙があふれる。




心配してくれてる。探してくれてる。僕を必死に求めてくれてる。



馬鹿だなぁ僕。こんなにも必要とされていたのに孤独ななんて思い込んで、




ここの星にとどまり続けて。





いちばん大事な存在に気付けてなくて、




「…きみは、君の星に戻るべきだよ。」



少し寂しそうな笑顔でそういう


「え…っ?でも、」




せっかく話せる友だちができたんだ、ここを離れるのはあまりにも寂しい





「きみを心の底から必要としている人がいる。

そして、きみは親のことを大切に思っているんだろう?。



戻ろう。きみの場所に。」

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姫愛羅(プロフ) - くらうんさん» えっくらうん!?まじで!?コメントありがとう嬉しいよ(T_T)まじか!運命かなにかじゃんwそう言ってもらえると本当に嬉しい!ありがとう!!これからも頑張るね! (11月6日 8時) (レス) id: bb7f950f3c (このIDを非表示/違反報告)
くらうん - てぃあらちゃん…!!これ前見てたしなんならお気に入りだったやつ…!!まさかとは思ってたけど本当だったのか…!応援してます…!!頑張ってください!! (11月5日 17時) (レス) id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
姫愛羅(プロフ) - だっふぃーさん» わぁぁぁ!お祝いのコメントありがとうございます!!そう言って下さるの本っ当に嬉しいです!!色んなジャンルに手を出すことは自分にとっての挑戦で不安がたくさんですが、そう言って頂けて少し自信がつくことが出来ました!これからもどうぞよろしくお願いします! (7月22日 23時) (レス) id: 40f9f6be6d (このIDを非表示/違反報告)
姫愛羅(プロフ) - 風呂敷ёさん» わぁぁぁ!!わざわざお祝いのコメントありがとうございます!!英語が本当に苦手で翻訳させて頂いたんですが、見た瞬間に幸せの気持ちでいっぱいになりました…本当にありがとうございます( ᴗ_ᴗ̩ )♡ (7月22日 23時) (レス) id: 40f9f6be6d (このIDを非表示/違反報告)
だっふぃー(プロフ) - 姫愛羅さん、誕生日おめでとうございます!「空」という作品、暖かくほっこりするのと同時に少し切ないような読後感でとても好きです…!怖いものからファンタジーものなどたくさんのジャンルを書かれる作者様の作品が大好きです。これからも応援しています‼︎ (7月22日 22時) (レス) id: cd3561a74c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫愛羅 | 作成日時:2022年8月30日 21時

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