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僕の恋愛事情60 ページ21
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家に着きAの顔に近づけた。
紅く染まる頬。
熱を帯びているんだろう…。
彼女が何かを呟いた。
何を言ってるのだろうか…
すると僕の首に腕を回し抱き着いてきた。
「え。なになに…。」
「好き…。」
「え?」
「好きよ…月島…。あなたが大好きなの…。」
1つ1つの言葉が僕の頭を麻痺させてゆく。
甘いびやくように頭を刺激させ胸を麻痺させ締め付けている。
引き付け合うように…求め合うように…
お互い近づきキスをする。
さっきとは違う大人でイヤらしい…キスをする。
「ん、んんっ…。」
「ん…。」
頭をトロトロになるほどの水音を鳴らす。
口から出てくる混ざりあった唾液は顎を伝い滴り落ちる。
唇を離すと名残惜しそうにキラキラした糸が引く。
そしてプツリと切なく切れる。
それから数秒見つめ合った。
Aは頬を紅く染め潤んだ瞳でコチラを見つめる。
ゆっくりとAの顔に手を伸ばし頬に触れる。
「んっ…。何よ…月島。」
「蛍…って呼んでよ…。」
「…け…い…。」
「ん。そうそう。」
もどかしい気持ちは忙しなく動いていた。
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