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お祭り 1 ページ7

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Aside






毎年メンバーと行く
近所のお祭りは今年も賑わっていた。





隣を歩く拓弥は
さっきからずっと楽しそうで、
笑顔が絶えない。







晃一と佑亮は
また一個先の店に入って
今度は焼きトウモロコシを買ったようだ。








じーっとみていたら
佑亮が視線に気づいて
いる？って顔をした。




首がゴキッっていうくらいの勢いで
頷いた私を見て、
佑亮は笑いながらトウモロコシを差し出した。




「あっちﾞい」



焼きたてはおいしい。
はふはふしながら顔を手で仰ぐと
海がうちわで扇いでくれた。




海「浴衣似合ってるね」


「海がね」


海「ふふ、ありがと」





海はスマホを取り出して、
今流行りの顔にスタンプがつくアプリを開いた。





海「A、撮るよ」




どうやら一緒に撮りたかったらしく、
道の端っこに私を手招きする。


人通りの少ない端っこなら
写真が撮りやすいからか。








スマホの画面に映った私と海の顔には
ピンクの耳とひげが出た。



「ねずみだ」


海「A盛れ過ぎ爆笑
もともと可愛い人がやったら
人形になっちゃうんだね」


「誰って感じ」






ツボに入ってしまったらしい海は
しばらく顔が崩れるくらい笑っていた。





「人の顔見て笑うとか
失礼極まりないわ。」


海「だって〜笑」




笑い過ぎて涙声になっていく海を横に、
他のメンバーを見失ったことに気づいた。






「他の皆はどこだろ」



きょろきょろして探すけど
人が多くて見当たらない。





海「…俺は二人でもいいけど」



よく分からないことを呟いたあと、
照れたのか顔を手で隠した。






「照れてるんですかーー
かーいくーーん」









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