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Sapporo50 ページ2
卓也side
迷子の男の子を抱っこして走る。
このままだと、タクシーを捕まえてAが帰ってしまうかもしれない。
しかし、男の子の手を引いて走る訳にもいかないのでだっこした。
迷子センターにやっと着くと、既にこの男の子の親御さんがいた。
その人達は涙を流して何度も何度もお礼を言ってくれた。
ただ、なるべくはやくさっきの所に戻りたかったので、軽くすませて走る。
全力疾走していると、息が切れてきた。
ものすごい色んな人にジロジロ見られている気がするが気にしない。
さっき俺が座っていたベンチが見えてきた。そこにはAが目を瞑って座っていた。
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作者名：千鶴 | 作成日時：2017年4月2日 21時
