22キノコ ページ22
あれから夏休みに入ってしまった。
まだ夏休みの始まりなので特に誰かから遊びに誘われることもないしお隣同士なのに拓弥くんとは全然会わない。
私が返事しないから避けられちゃったのかな、とか最近やたらネガティブな自分が嫌になる。
｢はぁ、どうしよう…｣
-ピンポーン-
｢はーい｣
頼んだ宅配かなと思いインターホンを確認せずに出る。
拓｢よ。今暇？？？｣
｢え…うん、暇だけど…｣
拓｢ちょっと散歩しよ｣
〜
前に祐基が家を飛び出した時に出会った公園に着いた。
2人で木陰のあるベンチに座る。
拓｢…｣
｢…｣
なんで呼び出したんだろう、急にどうしたの、ずっと返事返せてなくてごめんね、沢山言いたいことがあるのに緊張と急に誘われた戸惑いで言葉が出ない。
拓｢あのさ、太陽から話聞いた。｣
｢え｣
拓｢太陽がAを思って俺に話してくれたからできたら太陽のこと責めないであげて｣
拓｢前この公園に来た時のこと覚えてる？｣
｢うん｣
拓｢なら昔お菓子交換会したのは覚えてる？？｣
｢え、なんでそれを拓弥くん知ってるの…｣
そう。太陽くんには言っていなかったのだがたいようくんと遊んでいた時お互い家からこっそりお菓子を持ち出して交換して食べていたのだ。1回お客さんに出す様のお菓子を持ち出したことがあり親にものすごく怒られたから覚えている。
拓｢A1回親に怒られて次の日めっちゃ泣きべそかいてたの覚えてる｣
｢だって、それはたいようくんしか知らない話…｣
拓｢そうだよ、
急に消えてごめんね。A｣
｢な、んで…名前ちがうし、｣
拓｢当時憧れてた名前がたいようだったの、紛らわしくてごめんな｣
ずっと我慢していた涙が溢れた。
気がついたら拓弥くんを抱きしめていた。
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更新鈍足で本当にすみません。そして文字数の関係もあるので次いきます× ̫ ×
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作者名：ささみ | 作成日時：2021年9月4日 13時
