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収録を終えてトボトボと家までの道を歩いた
帰る時に宏太朗に「早く仲直りするんですよ!」と喝を入れられたが連絡をとる勇気が出ない。情けねぇ…
俯いて歩いていたせいで前から来た人とぶつかってしまい慌てて顔を上げた
江口「すみません。…あっ」
長峰「貴方は…」
江口「どうも…」
こんな時に会うなんてな。この前の事もあって気まづい…
江口「じゃあ…」
長峰「あの」
江口「はい?」
長峰「少しお話できませんか?」
江口「え」
長峰「少しでいいので」
江口「あ、はい、少しなら…」
長峰「ありがとうございます。そこのカフェに入りましょうか」
断りきれずにそのまま近くのカフェに入り何故か向かい合ってお茶をする事に。
話ってなんだ?まさかAちゃんを譲ってくれとか言うんじゃ…いやもう既にお互いその気になっていてAちゃんの為に別れろとか…
長峰「この間はすみませんでした」
江口「えっ」
長峰「誤解させるようなことをしてしまい反省しています」
江口「誤解って…抱き合っていたのは事実ですよね」
長峰「はい。同僚に嫌がらせを受けていた事を知り傷ついた彼女を見て咄嗟に抱きしめてしまいました」
江口「…は」
長峰さんの言葉に目を見開いてゆっくりと顔を上げた
長峰「本店に異動してからずっと嫌がらせにあっていたそうです。それで歓迎会と偽ってカラオケに連れていき…むりやり歌わせて上手く歌えないAちゃんをを見て笑っていたんです」
江口「っ…」
衝撃の真実を知り怒りが込み上げて彼の胸ぐらを掴みあげた
江口「なんで…っなんでもっと早く気づいてやらなかったんだよ!あんたチーフだろ!?」
長峰「…すみません」
江口「そんな中でAちゃんばずっと1人で耐えて…チーフならもっと」
…いやこの人を責めるのは違うよな。俺だって人の事言えないじゃないか。Aちゃんの苦しみに気づいてやれなくて何が彼氏だ
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はっとり(プロフ) - 79m645x7ftさん» ありがとうございます!更新頑張ります😖 (12月17日 21時) (レス) id: 623881151d (このIDを非表示/違反報告)
79m645x7ft(プロフ) - ずっと好きでみさせてもらってます!!更新頑張ってください! (12月17日 20時) (レス) @page28 id: dad2f886bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はっとり | 作成日時:2022年12月13日 21時