声恋3【江口拓也】

121 ページ22

.




簡単にできるナポリタンを作り、2人分のお皿をテーブルに並べた




江口「うまっ」

貴方「ほんと？よがった」

江口「今日来れてよかった〜」




そう言う拓也さんにわざとらしくムッと怒った顔を見せると焦り始めた




江口「えっ、なに、ごめん！？」

貴方『ご飯を食べに来ただけ？私に会いに来たんじゃないの？』

江口「もちろんAちゃんに会いたくて来ました！Aちゃんに会いたくて来たらこんなに美味いご飯が食べられて良かったなって事です！！」

貴方「ふふっ笑、なら許してあ、あげる」

江口「ひひっ笑」




安心したように笑う拓也さんは口元がケチャップで汚れていてティッシュで拭き取ってあげた
年上なのにこういうところは年下のようで可愛いな笑




江口「Aちゃん話すのすっかり上手になったね？ちゃんと聞き取りやすいよ」

貴方「拓也がいっぱ、話してくれ、るから！」

江口「Aちゃんの声可愛いくて俺好きだなー」

貴方「それ、きょう長峰さんにもいわ、れた！うれし」

江口「…そうなの？」

貴方「うんっ」




自分じゃわからないけどそう言って貰えると嬉しいな
そういえば自分の声ってどんな声をしてるんだろう？今まで気になったこと無かったな〜




江口「…それよりさ！今日風強かったよね〜Aちゃん小さいし飛ばされなかった？笑」

貴方「だ、じょうぶ！笑 長峰さんが送ってぐれたがら！」

江口「…それって車で？2人きり？」

貴方「？うん！」

江口「…そっか」

貴方「たくや…？」

江口「ううん！なんでもない！」




なんだか暗い気がしたがすぐに笑顔に戻る拓也さんにそんなに気にすること無く食事を続けた




.

122→←120

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す