声恋3【江口拓也】 (ページ2)

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鼻歌を歌いながらメイクをしていると拓也さんが鏡を覗き込んできて顔が写った

江口「ご機嫌だね、鼻歌なんか歌って」

鼻歌といっても適当にふんふん言ってるだけなんだけどね笑
でも機嫌がいいのは当たっているからその理由をノートに書いて拓也さんに見せた

貴方『今日は憧れのBAさんと久しぶりに会うから楽しみで！』

江口「そうなんだ！」

貴方『メイクの腕はもちろんお客様からの信頼も熱いし知識も豊富なんだ』

江口「へ〜、じゃあ今日は楽しい日になりそうじゃん」

貴方「うん！」

笑顔で頷くと私の頭を撫でて立ち上がり拓也さんも仕事に行く準備を始めた

江口「Aちゃん仕事場まで送ってあげるから一緒に行こうよ」

貴方「いい、の？ありが、と！」

江口「準備できたら教えてね」

貴方「うん！」

ギリギリまで一緒にいられる事が嬉しくてワクワクしながらメイクの続きを始めた
拓也さんと正式に付き合い始めてから毎日がキラキラしていて凄く楽しい
人を好きになる事がこんなにも素敵な事だなんて拓也さんと出会わなきゃ分からないままだっただろうな

❀✿❀

拓也さんが着替えている部屋を覗き込みバレないようにこっそり近づいた
真後ろに立った所で「わあ！」と大きい声を出すと漫画のように床に転がった

江口「ねえ〜！笑まじでビビるから！」

貴方「笑笑」

江口「心臓止まるかと思った…」

貴方「だ、じょうぶ？笑」

江口「大丈夫じゃないわ！笑」

拓也さんってオーバーリアクションだから面白くてつい笑

いじけている拓也さんに手を貸し起き上がらせてあげると急にガバっと抱きしめられて驚いた

江口「仕返し」

貴方「！ふふっ笑」

仕返しなんて言ってるけど拓也さんが抱きしめたいだけでしょ、なんて事は言わない。だって拓也さんに抱きしめられて嬉しいんだもん

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