肆 ページ5
「あ、はは笑… 」
こっちの気も知らないで。
私が単純なの分かってて言ってるのだろうか。
そんなこと言われたらもっと好きになっちゃうじゃんか。
･
･
「もう終わったんで大丈夫ですよ！」
中島「え、ああ ありがと」
……、あれ
この人なんでここから動かないんだ？
中島さんが出ないとここ閉められないし。
必然的に生まれる沈黙。
･
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
･
「あのー…、」
中島「ん？」
「もうここ閉めるんで、出ましょう」
中島「もうそんな時間？」
「いえ、この後 杉谷さんと大田さん診るので。
終わったらまた開けますよ〜」
……
時計をチラリと見てみれば、19:10。
杉谷さんとの約束は19:00。
遅刻である。
中島「え、じゃあまた来てもいい？」
「うーん…、杉谷さんと一緒に診ましょうか？」
中島「え、やだ」
即答の中島さん。
ちょっと笑いそうになってしまう
と、その時
･
･
杉谷「Aちゃーん！？」
あ。
杉谷「あれ、卓じゃん」
中島「なに」
杉谷「Aちゃん遅いな〜と思って
ここ来たらなんだよ〜、卓と一緒かよ〜」
。
医務室の温度が変わった…気がする。
この人が来てからあっついあっつい。
杉谷「なに、俺じゃなくて卓と一緒に
居たかったわけ！？」
「え、ええ…？ちゃいますけど…」
きっと中島さんも思っているだろう。
･
(めんどくせえ…)
･
「で、杉谷さんはどこが痛いんですか」
杉谷「めっちゃ肩重いんだよね〜」
「え、肩こりですか？それ私に言いますー？笑」
ダメだ、隣の中島さんの顔がどんどん
暗くなっていく。
多分眠いのと疲れてるのと杉谷さんのせいだ
･
杉谷「前Aちゃんがやってくれたマッサージ
が1番良かったんだよね」
あ、じゃあ
「杉谷さんも、中島さんも、
まとめてマッサージします」
『え』
続く
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作者名：ヤクルトハム | 作成日時：2019年6月15日 18時
