参 ページ4
「今日のあのプレーで少し痛めちゃいましたか」
中島「多分そう」
「すぐ冷やしてもらいました？」
中島「ううん」
「もうなにやってるんですか」
･
なんの面白味もない、普通の会話だけど
この時間が私にとって宝物だ。
時が止まればいいのにとは、まさにこのこと
なんだなと実感する。
･
中島「ごめんごめん笑」
そういいながら目を伏せて笑う
中島さんはかっこよくて見惚れてしまう
神様は意地悪だ。
諦めようとしてるのに、こんな機会を与えてくる。
･
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はい、今日は安静にしてください。
お願いしますよ」
中島「ねえ」
「はい？」
中島「遥輝のこと好き？」
……
え、
「好きですけど…、恋愛の対象ではないです」
中島「ふーん」
え、なんだそれ
どうでも良さそうな返事。
なんで聞いてきたんだろう。
･
中島「Aちゃん、俺の事嫌いでしょ」
･
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
･
頭が真っ白になった。
私が、中島さんのことが嫌い？
そんな訳が無い。
もしかしてそうとらわれてた？
今度こそ私の春が終わった━━━━━━
……
中島「おーい？」
「え、あ、好きですよ！」
パッと出てきてしまった言葉。
中島さんを困らせてしまうだろうに。
こんなの死んだ方がマシだ…
中島「あー、よかった…！」
「え？」
中島「Aちゃん、俺が話しかけたら
すぐ逃げちゃうし、ずっと中島さん呼びだし。
翔平は翔平なのに。」
……
ひとまず安心？
いや、うん。？
その逃げる理由は嫌いじゃなくて好きだからで…、
「中島さんは、年上なので…。
翔平は同い年ですし。」
中島「え、Aちゃんって翔平と同い年！？」
「そうですよ〜笑、天下の大谷翔平世代です」
25歳だ。
あれ私こないだまで22歳じゃなかったっけ。
老けたなあ
……
中島「もっと下かと思った。童顔やけんね」
「褒め言葉かわかんないですけどありがとうございます？」
中島「うん、可愛い顔しよるよ」
……
ああ、私ってチョロいな、
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作者名：ヤクルトハム | 作成日時：2019年6月15日 18時
