幸せの魔導書【ブラクロ】 (ページ5)

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突如現れた真っ黒な魔導書。

その魔導書からアスタは大きな剣を出した。

大きなその剣はレブチの出す鎖を容易く切っていく。

｢諦めないのが俺の魔法だぁああ！！｣

あっという間にレブチはとどめをさされる。

そして鎖から解放されたAとユノ。

『凄い…凄いよ、アスタ!』

｢へへ…見ろ見ろ！俺の魔導書！とてつもなくボロボロだけど一生大事にするぜ！｣

｢また、仮が出来たな…｣

3人が帰路を見上げると夕焼けとホタルタンポポの綿毛がキラキラ光っていた。

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3人とも無事に魔導書を受け取ることが出来た翌日。

『あれ？そう言えばアスタもユノも何処か出かけてるの？』

｢2人とも早速特訓しに言ってるわよ｣

いつものようにシスターリリーと洗濯物をしながら二人を見かけなかったことに気がついたA。

『特訓…そっか…。(私も特訓したいけど…)』

特訓したい衝動を抑えるべく作業の手を早めると

｢ふふ、ほんとにわかりやすいわね。｣

『えっ、何がですか！』

シスターリリーにクスクスと笑われる。

｢特訓したいって顔に書いてあるわ。
家事の手伝いはもう子供たちだってできる年だから、あなたは気を使わなくていいのよ｣

『シスター…』

きらきらとした目でシスターを見つめるA。

｢ふふ…(ほんとに優しいのね)｣

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