幸せの魔導書【ブラクロ】 (ページ20)

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敵を殲滅したあとマグナの魔法で拘束した。

しかし一人だけ逃げてしまう。

｢にがしちまった！！やっちまったくそぉお！｣

そしてアスタは倒れてしまった。

｢『アスタ！』｣

瞬時に駆け寄ったふたりだが

…｢って、寝てんのかァァい！｣

『あはは…』

アスタの鼻ちょうちんといびきで寝てることがわかった。

『蒼空回復魔法…』

Aがアスタの傷にてをかざす。

｢お前、回復魔法まで使えんのか！？｣

『え、えと…！まだ傷を塞いだりとか簡単なものしか出来なくて…疲労回復とかは出来ないんです！すみません…!!』

｢いや、別にそれはいいんだが…(アスタといいノエルといい、こいつらほんと末恐ろしいっつうか…なんというか)｣

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捕まえた首謀者の男、ヒースが目を覚ました。

｢てめぇらが何者なのか、何が目的だったのか、魔法騎士団で何もかも全部吐いて貰うからなァ!!｣

｢断る。終わりの時が来た。｣

男がそう言うと、体内から氷が現れれ、氷ごと敵は全員砕け散ってしまった。

『な！？(自害…！？)』

マグナの持っていた魔導書も消えていった。

｢なんつう覚悟だよ…。よっぽど忠誠を誓ったやつでもいたのか…｣

｢命をなんだと思ってんだ…こんな奴ら、俺は絶対認めねぇ。

認めねぇぞぉぉ！！｣

『…』

何も吐かずに自害してしまった敵。
結局敵の目的もわからずに終わってしまい、Aは歯痒さを感じつつも何も言えなかった。

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