幸せの魔導書【ブラクロ】 (ページ16)

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Aだけヤミから解放されるが、何故かアスタだけそのまま掴まれている。

｢ちょっとあれどうにかしてこい｣

｢わ、わかりましたぁ！で、でも俺飛べないです…｣

｢ゴチャゴチャ言うな。今ここで限界を超えろぉおお｣

『(な、なんて無茶苦茶な…)』

ヤミがそう言ってアスタを投げると、アスタは魔導書から剣を取り出しノエルの大きな水の塊を切った。

｢うぉおおおお！！｣

アスタとノエルの落下をフィンラルの空間魔法で防ぎ、二人とも無事に着地した。

｢おいお前ぇ！｣

アスタが蹲るノエルに声をかけるた。

｢お前…なんっちゅう魔力もってんだよぉ！！すっげぇなあ！！｣

｢え…｣

｢俺、魔力ねぇから羨ましいぞ！特訓して自在に操れるようになったら無敵だな！ノエル！｣

｢小虫…｣と言いかけたノエルは｢アスタ｣と呼び直した。

｢俺たちは出来損ない集団、黒の暴牛だぞ！テメェの欠点の一つや二つ、どうって事ねぇんだよ馬鹿たれ｣

『そうだよ！努力すれば強くなれるって証明しよう、ノエル』

｢とにかく無事でよかったねぇ、ところで美味しいパスタの店があるんだけど今度一緒にどう？｣

｢それより、これ食べてみ、な？｣

｢凄かったわね！私、魔力のコントロールだけは超得意だからおしえてあげるわよ？あと、大人の女のテクニックとか｣

｢妹のマリーがどれほど天使か教えてやる｣

次々と皆に声をかけられノエルは涙を浮かべる。

｢一緒に頑張ろうぜ！｣

アスタが差し出した手をとったノエル。

｢よろしく、お願いします｣

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