! 変わらぬ一歩 * 04 ! ページ33
シルク side
抱き締めた体は細く柔らかく、何度となく想像したそれよりも俺を駆り立てた。
Aの初めてを全部俺が。
叶わない事だと思っていたのに、今。
Aはそいつの事を忘れる為に俺を利用している。それは俺もわかっていて。
俺はいつも応援してるフリだ。本当はAを誰にも渡したくなくて。自分のものにしたいと思い続けていた。
心が無理なら、体は。
男を知らないAを。
関係を持っても、こいつが俺の事を好きにならないことはわかる。きっとそいつの事も忘れられない事も、わかる。今度はちゃんと諦めよう、応援しよう。だから、今日は、今日だけはAを俺のものに。
俺も、知らないそいつを利用している。
だから。
キスをすれば口を固く閉じていて。唇の柔らかさを楽しむ。
シ「舌、だして?」
チロっとだした可愛い舌に自分の舌を絡め口内を味わう。
Aから苦しそうな息が漏れる。
自分で脱ぎかけていた服を脱がし、肌に触れれば、ビクンと反応するA。
今この瞬間、Aが俺のである証を残したくて、首筋、鎖骨、胸、太もも、身体中に赤い華を咲かせていく。今まで抑えていた独占欲が沸き上がる。
着ていたものを全て取り去り、恥ずかしそうに俺を見る姿でさえ、煽りにしかならなくて。
急ぐ気持ちを抑え、俺も上半身の服を脱ぐ。
「海の時も、思ってたけど・・・いい体してるよね」
シ「惚れちゃう?」
「ふふっ、どうかなー」
"惚れてよ"
心で思いながらAの体を愛していく。触れる度に漏れる声、表情、俺しか知らない姿。全てを焼き付ける。
誰も触れた事のない場所に。
シ「大丈夫?怖い?」
「大丈夫」
ゆっくり、ゆっくり愛していく。
Aの瞳から流れる涙は痛みか、想いか。
そっと頬にキスをする。
動く度に漏れる甘い声。荒い息。全てが愛しくて、抱き締めた。
「シル、ク・・っ」
上り詰めるように激しさをます動き。
声、涙を流す表情全てを。
「・・・と、きっ」
そして、小さく溢れた知らない男の名前。聞き取れなかったが、消したくて名前を呼んだ。
シ「Aっ、好きだっ、」
どうか
上り詰める男のうわ言として聞いてくれ
これが本心だなんて
バレるわけにはいかないから
シ「Aっ」
「はぁっ・・シ、ルクっ」
呼ばれた声に、表情に。簡単に果ててしまった。
後処理をし、優しく抱き締めて、そのまま目を閉じた。肌と肌がふれ合う温もりを感じながら。
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#Mitsumaru(プロフ) - めいみさん» やったぜ(笑)楽しみにしてます♪(`ω・´) (2019年2月17日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます!そう言って頂けるとすごく嬉しいです(つд;*)お話も終盤ですが、二人の恋を見守って頂けると嬉しいです♪ (2019年2月17日 22時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 届くまで*モトキ楽しく読ませてもらってます!キュンキュンしたり、ハラハラしたりとても面白いです、更新が待ち遠しいほど... (2019年2月17日 21時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - #Mitsumaruさん» 前恋と同じようにページ追加するので大丈夫ですよー(*´ω`*) (2019年2月17日 10時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
#Mitsumaru(プロフ) - あとページ、2pしかありませんが、、大丈夫ですかっ?!(;・д・)ノ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2019年1月23日 18時