変わらぬ一歩 * 03 ページ31
冬空の下を二人で歩く。
ぼーっとする頭に浮かぶのはお昼の。
「今日一緒に居たのは彼女だったのかなぁ」
シ「え？」
「んー、バイト中に見かけた想い人の話」
シ「どうだろうな。二人で夜中歩いてても友達だってこともあるくらいだし、わからん」
"そうだった"的確な返答をくれるシルクに笑みが溢れる。追いかければよかったのに、と言う発言に"バイト中"と返すと今度はシルクからも"そうだった"と返ってくる。
「あー、寒い！指が痛い！」
12月の夜。かなり気温も低く指先がかじかんでくる。息を吹き掛け手を揉むも温もりは一瞬で、またすぐに冷えてしまう。
シ「手、かして」
シルクが手のひらを上に出してくる。なんだろう、そう思い、シルクの手に自分の手を乗せると。
「えっ、暖かい！何で？小さい子みたいっ」
シ「後半失礼だな」
笑いながら私の手を握ぎると、そのままジャケットのポケットに入れる。
シ「これで片手は暖かいだろ？反対の手は・・・頑張れ」
意地悪な笑顔を向けてくる。
ほんわり暖かくなる。シルクの優しさに甘えてしまう。
「ふふっ、恋人みたいだね」
シ「でも友達だろ？そいつもそうだったんだろ」
「・・・ありがと」
また少し涙が出た。
そして、その優しさに最低な決意を。
* * *
「到着。ありがとうね・・・」
シ「おう、じゃぁおやすみ」
背を向け帰ろうとしたシルクの腕を掴む。
これはダメなこと。シルクを利用しようとしてる。わかっていても、お酒の残った頭がまだ冷静ではなく。
「ねぇ・・・寄ってかない？」
シ「いや、だめだろ」
「お願い、寄ってって」
シ「・・・わかったよ」
一人暮らしの部屋に男の子が入るのなんか初めてで。誰でも良かったわけじゃない。例えば、拓実や凌だったら、違った。
1kのシンプルな部屋。
シルクを通して、ドアを閉める。
「シルク、最低なお願い、する、ね」
上着を脱ぎ、シャツのボタンを外す。
その手をシルクに止められる。
シ「やめろ」
シルクには想ってる人がいて
「最低な事してるの、わかってる」
シルクが優しいのも知ってて
「私の事、抱いて？彼のこと・・・忘れさせて？」
シ「・・・誰でも良かった？・・・拓実でも凌でも送ってくれた奴とやるつもりだった？」
「違う、シルクだから」
もしもシルクを好きになっても叶わない恋だけど、なれるならシルクがいいから。
まっすぐシルクを見ると、優しく抱き締められた。
シ「・・・途中で泣いても止めねぇからな」
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#Mitsumaru(プロフ) - めいみさん» やったぜ(笑)楽しみにしてます♪(`ω・´) (2019年2月17日 23時) (
レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとすごく嬉しいです（つд；*)お話も終盤ですが、二人の恋を見守って頂けると嬉しいです♪ (2019年2月17日 22時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 届くまで＊モトキ楽しく読ませてもらってます！キュンキュンしたり、ハラハラしたりとても面白いです、更新が待ち遠しいほど... (2019年2月17日 21時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - #Mitsumaruさん» 前恋と同じようにページ追加するので大丈夫ですよー(*´ω｀*) (2019年2月17日 10時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
#Mitsumaru(プロフ) - あとページ、2pしかありませんが、、大丈夫ですかっ？！(;・д・)ノ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2019年1月23日 18時
