変わらぬ一歩 * 01 ページ29
「それは拓実がわるいっ」
由「A、今日は結構酔ってるねぇ」
モトキを見かけてから数時間。バイトも終わり約束の居酒屋に。拓実がたまたま同じタイミングで来たので二人で一足先に始めていたのだ。少しして、由奈、シルク、凌もやってきた。
モヤモヤして落ち着かなくて、食べるよりも飲む事を優先していたら、自分でもわかるくらいにお酒が回っていた。今なら凌とまた"全力坂"が出来そうなくらい、勿論私発信で。
拓「えー、シルクはどう思うよ、男ならわかるだろ?」
シ「んー・・・お前が悪いだろうな」
拓「何でだよー!」
由「女にだって心の準備ってもんがあるの!」
このメンバーでは珍しく恋愛の話題で盛り上がる。今は拓実の過去の恋愛の話。初じめての彼女とキスをしようと焦って強引に行ったら、拒絶され、それから自然消滅したという、なんとも甘酸っぱい話だ。
由「そもそも皆今までどのくらい経験してるの?」
お酒の場での話と言えば。いつもはやり過ごしてきたが、今日のメンバーはもう。そもそも知らないのは凌と拓実だけなのだから。
酔いも合わさり少し自暴自棄になっている自分が可笑しかった。
拓「付き合ったのは4人。それとは別に数人」
「最低ー」
拓「いや、普通だろっ、なぁ?」
拓実が回りに同意を求める、だが。
凌「4人と付き合って、その人数=経験人数」
シ「俺も付き合った人数と同じで2人」
同意が得られずいじける拓実が面白くもあり、皆で笑った。男子にもやはり色々いるようだ。
凌「シルクは各々長く付き合ってたもんなー」
由「一途だったんだぁ」
"まぁね"とビールを口に運ぶ。
拓「で、お前らは?」
女子にも躊躇なく聞いてくる所は彼の良いところか、悪いところか。酔いの回ったあたまで考えてもいまいち答えは出てこない。
由「私はねぇ・・・3人だけど、6人かな」
お酒のせいもあってくりっとした目を潤ませて、小動物のような可愛さもより増して感じる、そんな見た目でさらっと。自分も知らなかった情報に固まってしまう。拓実は"おっ、いいねぇ"とノリノリなのに対して凌は"お前な"と呆れている。そんなやり取りを見て笑うシルク。私はと言うと。
「由奈さん、えっと、あれ?そんな情報初めて聞いたよ?」
由「へへっ、いやぁ、Aに言ったら嫌われちゃうかもって怖くてさ」
「嫌わないよ!でも、驚いた・・・ふふっ」
小動物でなく小悪魔だったのか。思わず笑ってしまう。
拓「じゃぁ、最後!Aは?」
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#Mitsumaru(プロフ) - めいみさん» やったぜ(笑)楽しみにしてます♪(`ω・´) (2019年2月17日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます!そう言って頂けるとすごく嬉しいです(つд;*)お話も終盤ですが、二人の恋を見守って頂けると嬉しいです♪ (2019年2月17日 22時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 届くまで*モトキ楽しく読ませてもらってます!キュンキュンしたり、ハラハラしたりとても面白いです、更新が待ち遠しいほど... (2019年2月17日 21時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - #Mitsumaruさん» 前恋と同じようにページ追加するので大丈夫ですよー(*´ω`*) (2019年2月17日 10時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
#Mitsumaru(プロフ) - あとページ、2pしかありませんが、、大丈夫ですかっ?!(;・д・)ノ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2019年1月23日 18時