海 * 02 ページ21
伸びてきたシルクの手。
少し触れたその手は夏の暑さとは別に、体温の心地よい暖かさ。
シ「可愛い」
普段絶対聞くことない内容な台詞に思わず顔に熱が集まる。言われなれない言葉に少しドキドキする。
「シ、ルク・・・？」
目の前のシルクは。
「寝て・・・る・・・」
"ちょっと照れた気持ちを返せ！"
寝ぼけていたのか、前に言っていた想い人を夢に見ていたのか。照れていた自分自身が恥ずかしくなって、寝ているシルクの隣、体育座りで丸まって恥ずかしさをやり過ごした。
少し落ち着いてシルクに視線を移す。
見れば見るほど気持ち良さそうに寝ている。疲れて居たのだろうか。
分厚い唇が柔らかそうで指でつついて見ると、顔をしかめて振り払われた。
「ふふっ」
春、シルクに高校の時の恋を話してもう4か月。誰に言うわけでもなく、否定するわけでもなく、"ちゃんと話せるといいな"と言ってくれた。
まだモトキへの思いは変わらないし、その想いと同じくらいの罪悪感も変わらない。でもそれを応援してくれる友達が出来て、少しだけ、前向きになれた気がする。
眠っているシルクが片想いしているその想い人と結ばれればいいな。
そう思いながら、また皆が待つ海に向かった。
* * *
由「あれー、凌達どこいった？」
さっきまで一緒に海に入っていたのだが、飲み物買ってくるとかで、海の家の方に行ったのだけど、まだ戻ってこない。
子供ではないので、それも、二人だし迷子にはならないと思うのだが。だとしたら。
「可愛い子見つけてナンパでもしてるんじゃない？」
由「こんなに可愛い子二人もいるのに満足出来ないってか？何て奴らだ」
ノリのいい由奈。思わず笑ってしまう。
遊んでる間にシルクの居るパラソルから少し離れてしまっていた。先に戻ろうかと提案は食い気味で可決され、パラソルを目指して歩き始める。
夜は何を食べようか、そんな話をしていた時だった。いきなり声を掛けられる。
男「ねぇ、お姉さんたち二人なの？」
振り向けば、同じ歳くらいの男の子が二人。
これは所謂。
「行こう、由奈」
男「えーすげぇ可愛いじゃん！俺らと遊ぼうよ」
ふざけて言った前言撤回。
寧ろ凌達に謝るレベル。あいつらバカだけど、こんなレベルの低い事はしない。無視して歩いてると"ねぇってば"と言う声とほぼ同時に由奈の声。
由「きゃっ」
振り替えると、由奈が腕を捕まれていた。
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#Mitsumaru(プロフ) - めいみさん» やったぜ(笑)楽しみにしてます♪(`ω・´) (2019年2月17日 23時) (
レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとすごく嬉しいです（つд；*)お話も終盤ですが、二人の恋を見守って頂けると嬉しいです♪ (2019年2月17日 22時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 届くまで＊モトキ楽しく読ませてもらってます！キュンキュンしたり、ハラハラしたりとても面白いです、更新が待ち遠しいほど... (2019年2月17日 21時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - #Mitsumaruさん» 前恋と同じようにページ追加するので大丈夫ですよー(*´ω｀*) (2019年2月17日 10時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
#Mitsumaru(プロフ) - あとページ、2pしかありませんが、、大丈夫ですかっ？！(;・д・)ノ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2019年1月23日 18時
