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図書館のあの子 * 02 ページ2

モトキ side


俺が通ってる図書館には同じ学校の常連さんがいる。その子は学校で何度か見かけたことのある賑やかなグループにいる子で。勿論話したこともない子だった。

AAさん。

周りの友達が茶髪にピアス、無理に大人びた化粧品をするなか、彼女は違っていて。
黒髪に、ナチュラルなメイクをした可愛い感じの子だった。
最初は図書館で挨拶をする程度だったが、段々と距離も縮まり、つい先週から呼び方を指定される迄になった。

今日は火曜で、図書館に行く日。
別に火曜である必要はないのだが、Aさんに会える、それだけがただ楽しみになっていた。

教室の窓際の席で新しく手に入れたポケモンカードについて、ぺけたんと盛り上がる。それはもう、1つ買ったらレアが出たとか、持ってるものばっかりだったとか、本当に他愛もない話。そんな中、廊下がガヤガヤとうるさい。

「祐太、いい加減ノート返してよ!私これから・・・あっ!」

聞き覚えがある元気な声の方を向くと、それはAさんで、こっちに気づいてブンブン手をふってる。軽く手を振ると笑顔を向けてくれる。

「え、なに?A、あいつと知り合いなの?」

「え?うん」

「へぇ・・・」

ノートを受け取って戻るAさん。それを見送ったクラスメイトが俺の方に歩いてきた。
人を蔑むような視線。

「ふーん、モトキくんはAと知り合いか。お前なんて相手にされてないのわかってるよな?」

なんでコイツらはこうなんだ。
勝手にひとを判断して、見下して、在り方に上下をつけないと学校生活が送れないのだろうか。

「はー、無視かよ」

そう言うと机に並べていたカードを撒き散らし意地の悪い笑顔で戻っていく。


* * *

「モトキ、名前!」

そんな鋭いっ込みを貰っても、女の子を呼び捨てにすることなんて中々機会もなく。

一緒にいるグループは、今日のアイツらと同じだけど、彼女は違う。皆に変わりなく接して、笑顔で。きっと俺はAのそんなところにひかれたのだと、そう改めて思った。

その反面、クラスメイトが言ってた言葉も凄く響いてしまってる自分も。

"お前なんて相手にされてないのわかってるよな?"

それこそ、Aはあの賑やかなグループにいる。俺は、端の方で静かに平和に過ごしてるグループにいて。自信で"グループ"と言ってしまってる時点でダメな気はするが、現実はそうだから仕方ない。相手にされてない、そんなの言われずとも、わかっているつもりなのに。

友達 * 01→←図書館のあの子 * 01



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設定タグ:夢小説 , フィッシャーズ , モトキ   
作品ジャンル:恋愛
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#Mitsumaru(プロフ) - めいみさん» やったぜ(笑)楽しみにしてます♪(`ω・´) (2019年2月17日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます!そう言って頂けるとすごく嬉しいです(つд;*)お話も終盤ですが、二人の恋を見守って頂けると嬉しいです♪ (2019年2月17日 22時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 届くまで*モトキ楽しく読ませてもらってます!キュンキュンしたり、ハラハラしたりとても面白いです、更新が待ち遠しいほど... (2019年2月17日 21時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - #Mitsumaruさん» 前恋と同じようにページ追加するので大丈夫ですよー(*´ω`*) (2019年2月17日 10時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
#Mitsumaru(プロフ) - あとページ、2pしかありませんが、、大丈夫ですかっ?!(;・д・)ノ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:meimi | 作成日時:2019年1月23日 18時

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