彼女の部屋 * 03 ページ45
マサイ side
"ずるい・・・そんなの、カッコイイに決まってるじゃないですか"
真っ赤になった彼女がそう言った時に、危うくたがが外れそうになったのは内緒にしよう。
そのまま続けた他愛もない話、触れたままの手は熱を持ち続け、もどかしいような心地好いような、何とも不思議な感覚だった。
時計を見ると、もう結構な時間だ。
誰か指で針を回したのではないかと思うくらいあっという間に過ぎる時間に、寂しさを覚えた。勿論、このまま泊まる・・・訳にはいかない。
マ「もう遅いから、そろそろ帰るかな。今日は美味い夕飯、本当にありがと！」
「喜んで貰えて嬉しいです」
Aちゃんが笑う度、心が温かくなる。
ずっと笑顔で居て欲しい。そう思う。
立ち上がると、触れていた手が離れた。
掌に触れた部屋の空気は少しひんやりと感じた。
マ「明日は俺んちにシルク達くると思うし、Aちゃんも良ければ遠慮なく」
「ありがとうございます」
喋りなが歩いているとあっという間に玄関に。外は来たときよりも冷たい空気になっているはず、そう思いながら靴を履く。
マ「ちゃんと鍵しめろよ？」
わざと意地悪く笑顔を向けると、少しだけ眉毛が下がるAちゃん。
「明日会えても、何だか、寂しいですね」
照れながら言われた一言に、理性より先に体が動いた。
腕を引っ張ると、バランスを崩したAちゃんの体は俺の方に倒れてくる。そして、そのまま抱き締めた。
マ「ホントに、勘弁しろよ・・・可愛すぎ」
腕のなかにすっぽりと収まった彼女は温かくて柔らかくて、何だか良い香りがした。きっとAちゃんは顔を真っ赤にして固まってるであろう。容易に想像ができて少し口元がニヤケてしまった。
背中に回した手に優しく力を入れる。
マ「今日は本当にありがとう」
ゆっくりと腕を離そうと思った瞬間。
背中に感じる、辿々しい感触。抱き締めると言うよりかは、服を掴むと言った方が正しい気もするが、これはこれでAちゃんが精一杯答えてくれた形。そう考えると凄く嬉しかった。
「私もっ、ありがとう、ございましたっ」
ゆっくりと体を話せば、想像通りのAちゃんの姿に思わず。
「わっ、笑わないで下さい」
そう怒った顔も、微笑ましくて。
マ「また"初めて"もーらいっ」
可愛くて。
マ「それじゃ、おやすみ」
「おやすみなさい」
玄関を出ると、忘れていた冷たい空気。
今の俺には凄く心地好く。
冬の寒さも悪くない、なんて、そう思った。
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めいみ(プロフ) - 善処さん» わあぁぁぁぁ(´；ω；`)ありがとうございます....！！読んで頂けるだけでも嬉しいのに(´；ω；`)本当にありがとうございます！！！これからもどうぞ宜しくお願いします(*´ω｀*)♪ (2019年10月19日 15時) (
レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
善処(プロフ) - マさん可愛いすぎます！いつも楽しく拝見してます。私もお話を読む度に一番右の星を押してしまいます。既に押してあるので反映されませんが… (2019年10月19日 14時) (レス) id: 977f9d8c0c (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - らいあさん» めっちゃうれしいです、ありがとうございます（；△；）コメントも評価もお気に入り登録も、本当に支えになります！！こんな自己満妄想なお話ですが、これからも楽しんで頂けるよう頑張ります♪ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 7fd022a576 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - 1つの話更新されて読むと指が勝手に1番右の星押すんです、でも既に押してあるから評価できないんです… (2019年10月18日 19時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - バニレさん» 難しい言葉は私がわからないので基本出てこないかと思います(笑)「1つずつ」は05で終わりですが、次の話はカッコイイマサイくんとは遠いかもです、ごめんなさい(笑) (2019年10月18日 0時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2019年9月25日 21時
