その瞬間 * 05 ページ31
マサイ side
マ「モトキ、今彼女いないよ」
大丈夫、今は笑えてる。
マ「今度、飯誘ってみたら？」
大丈夫。
「ちがっ、あのっ、モトキくんは、好きです」
本人から直接聞くのはやっぱり堪えるな。
崩れそうな笑顔に思わず視線をジョッキに向ける。
「でもっ、それはファンだかって言うか・・・だから、違って・・・」
違う？ファンだから？
じゃぁ、誰を？シルク？
「あの、わからないんです・・・初めてで、これが本当に"すき"なのか」
真っ赤な顔のAちゃんが真っ直ぐ俺を見る。さっきまでの涙がまだ目元をうるませていた。
俺だってそこまで鈍くはない。視線の意味くらい。
マ「ねぇ、それって、期待していいの？」
* * *
A side
「あの、わからないんです・・・初めてで、これが本当に"すき"なのか」
目の前のマサイくんを真っ直ぐ見た。
マサイくんの大きな目を一瞬大きく見開いて、そして、元の表情に戻ったと思ったら企んだような笑顔で。
マ「ねぇ、それって、期待していいの？」
恥ずかしい。
顔にどんどん熱が集まる。
鼓動があり得ないくらい速い。
そして、マサイくんに聞こえてしまいそうにドクンドクンと音がする。
「・・・わからないです。フィッシャーズだから、ファンだから好きなのか、それとも別の"すき"なのか。ただ・・・」
モトキくんに言われた事。
「マサイくんの顔が、声が、浮かぶんです。でもわからなくて、恥ずかしくて。だからずっとお誘い断って、すみませんでしたっ」
マサイくんが下を向く。
マ「謝んなよ。あーやべぇ・・・」
そして、顔を上げる。
今まで見たことないくらい真っ赤な顔で、嬉しそうな笑顔で。
マ「すげぇ嬉しい」
「え？」
真剣な眼差しが恥ずかしくて心地よい。
マ「俺の一目惚れだった。Aちゃんの事が好きです。俺と付き合ってくれませんか？」
マサイくんと付き合う？
私なんかが？
恋愛の経験値が低すぎて、迷惑をかけてしまうかもしれない。何より、私なんかで本当にいいのだろうか。
マ「余計な事考えてる顔。俺はAちゃんが好き。Aちゃんは、俺の事好き？」
考えを読まれていたのだろうか。
真っ直ぐな視線。
「好き・・・だと思います」
マ「何気ない出来事を俺に話したいなって思ったことある？」
「・・・あります」
マ「会いたいなって思ってくれたことある？」
「あり、ます」
マ「ははっ、充分！」
"すき"、これが。
言葉が熱を持つ。
「・・・好き、です」
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めいみ(プロフ) - 善処さん» わあぁぁぁぁ(´；ω；`)ありがとうございます....！！読んで頂けるだけでも嬉しいのに(´；ω；`)本当にありがとうございます！！！これからもどうぞ宜しくお願いします(*´ω｀*)♪ (2019年10月19日 15時) (
レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
善処(プロフ) - マさん可愛いすぎます！いつも楽しく拝見してます。私もお話を読む度に一番右の星を押してしまいます。既に押してあるので反映されませんが… (2019年10月19日 14時) (レス) id: 977f9d8c0c (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - らいあさん» めっちゃうれしいです、ありがとうございます（；△；）コメントも評価もお気に入り登録も、本当に支えになります！！こんな自己満妄想なお話ですが、これからも楽しんで頂けるよう頑張ります♪ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 7fd022a576 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - 1つの話更新されて読むと指が勝手に1番右の星押すんです、でも既に押してあるから評価できないんです… (2019年10月18日 19時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - バニレさん» 難しい言葉は私がわからないので基本出てこないかと思います(笑)「1つずつ」は05で終わりですが、次の話はカッコイイマサイくんとは遠いかもです、ごめんなさい(笑) (2019年10月18日 0時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2019年9月25日 21時
