シャンパン * 06 ページ44
行きは酔いもありちょうどいい寒さだったのも、帰りにはただの12月の夜に。かなりの寒さに早足になる。
適当に買い足して、部屋に戻ると脱落者が増えていた。マサイくんとダーマくん、そしてンダホくんだ。
「なんかどんどん減ってくね」
笑いながらそう言うと、結構酔ってるであろうシルクくんは、お馴染み親指をたてて"ぐっ"としてくれた。モトキくんと目を合わせて思わず笑ってしまった。
モ「そろそろ皆も限界みたいだし、お開きにしようか?」
ザ「で、手を繋いで出ていったお二人さんは何か進展あったんすかっ」
ザカオくんが先程の酔って状態の私たちを冷やかしてくる。お酒とはすごいもので、酔いが覚めるとこんなにも恥ずかしくなるのか。
ちょっと前の自分は何をしていた?モトキくんとの顔に手を・・・冷静に考えるととんでもない事をしていた事に気付く。
モ「元カレに牽制?俺のAに手を出すなってね」
ちょっとふざけてカッコつけてそう言うモトキくんに恥ずかしくも笑顔になる。
ザ「キャラじゃねぇし、それ」
モ「あ、やっぱり?」
3人はふざけて"俺の女に手を出すなっ"とか"Aは俺のだ手を引きなっ"とか、絶対に言わないような台詞を探して盛り上がっていた。あぁじゃない、こうじゃないと4人で笑いながら話す中で、シルクくんが真面目なトーンに戻す。
シ「でもさ、またアイツから何かアクションがあったらマジで気を付けた方がいいと思うよ」
モトキくんも頷いている。ザカオくんは、会ったことないからわからないけど二人がこんだけ言うのなら、と。
モ「元カレってだけに、まんまり悪く言うのもあれだけど・・・人って何からストーカーみたいになるかわからないからね」
「みんなありがとう」
シ「なんたって、こっちには偽りではあるけど、彼氏もいるんだし?」
そう云ってモトキくんの肩をポンと叩く。
"俺の女に手を出すんじゃねぇ"
まるで中二病の台詞のようにわざとらしくそう言うモトキくんに皆で笑う。
「さて、じゃぁ、そろそろ帰ろうかな。明日から死んじゃいそうなシフトだし」
シ「おぅ、お疲れ!仕事頑張れ」
ザ「お疲れっす!」
モ「24日楽しみにしてるね、おやすみ!」
起きてる皆に挨拶をして、寝てる皆を見守って、マサイくんのお家を出る。外は先程より寒く感じたが、隣のドアを開くまでのほんの数秒の我慢だ。
扉を開けて、鍵を掛ける。
明日の朝からの殺人的な仕事も24日のために頑張ろう、そう思えた。
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めいみ(プロフ) - Chさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´ω`*)初めて書いたフィッシャーズの夢小説なので、そういって頂けると本当に嬉しいです♪短編もあるのでよろしければそちらもご覧下さい♪♪コメントありがとうございました! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - 前途多難な恋だから、めちゃくちゃツボですーーー!!!最高すぎて何て感想を述べたらいいかわからないので、めちゃくちゃ好きですとだけ!言わせてください! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - そいさん» そいさん、コメントありがとうございます!好きだなんて、ニヤニヤしちゃいます(笑)こんなお話でも読んで頂けて楽しんで頂けているのであれば、本当に嬉しいです(つд;*)仕事終わり次第今日中更新できると思うので、今しばらくお待ち下さい♪ (2018年12月12日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - あの 好きです(語彙力喪失 展開が私好みすぎて……めっちゃ焦れったいけどもっと焦らしてくれなんてMっ気のあるようなこと考えながら更新があるたびに最初から読み直してます笑笑 (2018年12月11日 22時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 自然(??ω??)?さん» ありがとうございます!!そしてご指摘まで(つд;*)めっちゃ恥ずかしい間違いしてますね、私(笑)地味に訂正していきます!一応半分は終わりました!また何かあったら是非教えて下さい(つд;*) (2018年12月3日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2018年11月6日 23時