シャンパン * 05 ページ43
"今朝のLINEの返事、待ってるから"
一気に酔いが覚めた感じがした。現実に引き戻された感じがした。皆と居るのが楽しすぎてすっかり忘れていた、と言うのが事実。
せっかくモトキくんと一緒にいるのに、なんてLINEをしてくるのだろうか。
「好きだって・・・より戻そうって言われてるの」
モトキくんが驚いた表情でこちらを見ている。どう反応して良いかわからず苦笑いを返した。
「もう一回会えないかってLINEが今朝着てたんだけど、無視したままだったの。そしたら催促がきちゃった」
あはは、と笑ってみるがモトキくんは心配そうな表情を浮かべている。前に会ったときの印象は最悪なものだった、それがあるからこそ、心配してくれてるのだろう。
酔いも少しずつ覚めてきて立ち止まって話すには寒く感じる。吐く息はうっすら白い。
モ「会うの?」
「まさか。絶対に会いたくない」
モ「安心した」
大好きな笑顔。
「それに、ほら!私の彼氏はモトキくんなんだし?彼氏が大切なので連絡も今後一切しないでって返信する」
"どうかな彼氏さん?"とふざけて聞くと"そうしろそうしろ、人の彼女に手ぇ出しやがって"と笑いながら答えてくれた。
"ドン"
人にぶつかる。
ふざけて喋りながら歩いてたからだろうか?
でも・・・
「すっ、すみません」
後ろからぶつかられたって事は、ぶつかってきたという方が正しい気もするが。とっさに謝って、ぶつかった人の方を向くと、女性だった。そして、睨まれたと思ったらそのまま去って行った。
モ「大丈夫?感じ悪いなぁ、ぶつかってきたのあっちじゃん」
「急いでたのかな・・・?」
モ「さてと、サクっとコンビニで摘まみ買って戻りますか!酔いか覚めてきたら寒ぃのなんの」
「そーだね!」
並んで歩きだす。
LINEの返信に本心を乗せて。全てを終わらせよう。
"私、モトキくんが好きなの。だからもう会えないし、連絡もこれで終わりにする。さようなら"
モトキくんからは見えないように文章を打ち、送信した。"んーーーー!"大きく伸びをする。
「最後のLINE完了!さて、早く暖かいお部屋に帰ろう!」
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めいみ(プロフ) - Chさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´ω`*)初めて書いたフィッシャーズの夢小説なので、そういって頂けると本当に嬉しいです♪短編もあるのでよろしければそちらもご覧下さい♪♪コメントありがとうございました! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - 前途多難な恋だから、めちゃくちゃツボですーーー!!!最高すぎて何て感想を述べたらいいかわからないので、めちゃくちゃ好きですとだけ!言わせてください! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - そいさん» そいさん、コメントありがとうございます!好きだなんて、ニヤニヤしちゃいます(笑)こんなお話でも読んで頂けて楽しんで頂けているのであれば、本当に嬉しいです(つд;*)仕事終わり次第今日中更新できると思うので、今しばらくお待ち下さい♪ (2018年12月12日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - あの 好きです(語彙力喪失 展開が私好みすぎて……めっちゃ焦れったいけどもっと焦らしてくれなんてMっ気のあるようなこと考えながら更新があるたびに最初から読み直してます笑笑 (2018年12月11日 22時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 自然(??ω??)?さん» ありがとうございます!!そしてご指摘まで(つд;*)めっちゃ恥ずかしい間違いしてますね、私(笑)地味に訂正していきます!一応半分は終わりました!また何かあったら是非教えて下さい(つд;*) (2018年12月3日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2018年11月6日 23時