どっきり * 05 ページ30
大声を出したンダホくんがマサイくんを連れて出ていくのはあっと言う間だった。
残されたのは私と、何だか少しいつもと違うモトキくん。
嬉しいような気まずいような雰囲気のなか、先ずはさっきの誤解を解きたくて。話しかけようとすると、モトキくんから、まさかの不意打ちを食らう。
モ「俺ら邪魔だったんじゃない?」
「え?」
モ「だって、あれどうみてもいい感じだったっしょ?」
やっぱり勘違いされている。
"彼氏役もでしゃばったなーどう考えてもマサイじゃん"なんて乾いた笑いを見せながら言うモトキくんに、焦りを感じる。違う、私が好きなのは・・・これを云えたらどれだけ楽か。でも云えるわけもなく、あわてて答える。
「ちがうよ、本当に事故なの!私がバランス崩して倒れたのをマサイくんが」
モ「それさっきも聞いたよー、恥ずかしがらなくていいって、顔真っ赤だよ?」
今もモトキくんは笑顔なのに、いつもの大好きな笑顔とは何だか違う気がして。とにかく、絶対に勘違いだけはされたくない。
「そんなのっ、あんな状況誰だって焦るし、恥ずかしいからこうなっちゃうよ!!」
モ「ふーん・・・じゃぁ」
いまいち納得してない返事が帰ってきたと思った次の瞬間、体が後ろに倒される。もちろんそれはバランスを崩してではなく、モトキくんによって。
所謂"押し倒された"というものだ。
目の前にモトキくんの顔。
いきなりの出来事に、状況が把握できず固まっていると、モトキくんが私の目を見て問いかける。
モ「じゃぁ、相手が俺でも同じように赤くなんの?」
勘違いしたモトキくんがからかってとってる行動なのだけど、二人きりの空間、押し倒されて、目の前には大好き人の不安になる笑顔、捕まれた腕はびくともしなくて。
状況を把握した頃にはプチパニックになり、極度の緊張と恥ずかしさから顔に熱が集まり涙が出てきた。
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めいみ(プロフ) - Chさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´ω`*)初めて書いたフィッシャーズの夢小説なので、そういって頂けると本当に嬉しいです♪短編もあるのでよろしければそちらもご覧下さい♪♪コメントありがとうございました! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - 前途多難な恋だから、めちゃくちゃツボですーーー!!!最高すぎて何て感想を述べたらいいかわからないので、めちゃくちゃ好きですとだけ!言わせてください! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - そいさん» そいさん、コメントありがとうございます!好きだなんて、ニヤニヤしちゃいます(笑)こんなお話でも読んで頂けて楽しんで頂けているのであれば、本当に嬉しいです(つд;*)仕事終わり次第今日中更新できると思うので、今しばらくお待ち下さい♪ (2018年12月12日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - あの 好きです(語彙力喪失 展開が私好みすぎて……めっちゃ焦れったいけどもっと焦らしてくれなんてMっ気のあるようなこと考えながら更新があるたびに最初から読み直してます笑笑 (2018年12月11日 22時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 自然(??ω??)?さん» ありがとうございます!!そしてご指摘まで(つд;*)めっちゃ恥ずかしい間違いしてますね、私(笑)地味に訂正していきます!一応半分は終わりました!また何かあったら是非教えて下さい(つд;*) (2018年12月3日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2018年11月6日 23時