どっきり * 04 ページ29
モトキside
玄関を開けると、リビングの見慣れたソファーに明らかに不自然な体制のマサイ。
ン「モトキが早く行こうって言うからちょっと早めに・・・ってマサイ何してんの?」
俺達の方に焦った表情を向けて起き上がる。そして。
マ「いや、あの、事故!!」
真っ赤な顔をしたマサイがそう言うと、その理由がすぐにわかることになった。
「さ、さぷらーいず・・・ははっ」
モ「・・・え?」
同じく真っ赤な顔でソファーから立ち上がったのは、紛れもなくAちゃんだった。
固まる俺を察してかンダホが言葉を発した。
ン「え、あ、何?えーっと、どっきりか!?」
マ「まぁ、本当はそうだったんだけど、失敗だなこれじゃ」
「私が倒れそうになって、マサイくんがそれをかばって、倒れて、あの、だから、違うよ!!」
真っ赤な顔で弁解してくるAちゃんの言葉がいまいち入ってこない。さっきの映像が鮮明に焼き付いてる。
Aちゃんが、マサイの家に居る事、そしてマサイがAちゃんを押し倒してた事、イライラして無表情でいるのがやっとだった。
マ「本来は俺が手作り料理を振る舞うって事で驚かして、さらにAちゃんに途中で出て来て貰って脅かす予定だったんだけどな・・・」
ン「なるほど!じゃぁーこの旨そうな夕飯はAちゃんの?」
マ「そ、手作り」
「どっきりは大失敗だけど、皆で夕飯食べよう」
そういって俺達を席に促していく。
ンダホが俺を気にしてるのがわかる。大丈夫だよ、あたったりしないから、多分。
モ「・・・この料理ってマサイんちで作ったの?」
「お魚だけね、ここのグリル借りたよ。あとは自分の家。やっぱり使いなれたとこがいいから」
そっか、ずっと二人きりでいた訳じゃないんだ。その事がわかっただけでも、少しほっとした。
ン「はらへったー!頂きまーす!!」
モ「いただきます」
肉じゃがを一口。好きな人が作った料理。凄く旨いし、嬉しいはずなのに、モヤモヤが止まらない。ふとAちゃんの方を見ると不安げにこちらを見ていた。
モ「どうしたの?」
「味、どうかな?」
こんなに料理を作れるのに遠慮ぎみに聞いてくる彼女が可愛くて素直に顔が緩んだ。
モ「ん、すっげぇうまいよ」
「よかった」
ン「あーっ!!!俺あれ飲みたい!マサイ、コンビニ行かねぇ?」
"よし、行こう!"なんて半ば強制的にマサイを連れて出ていった。
あいつは。
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めいみ(プロフ) - Chさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´ω`*)初めて書いたフィッシャーズの夢小説なので、そういって頂けると本当に嬉しいです♪短編もあるのでよろしければそちらもご覧下さい♪♪コメントありがとうございました! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - 前途多難な恋だから、めちゃくちゃツボですーーー!!!最高すぎて何て感想を述べたらいいかわからないので、めちゃくちゃ好きですとだけ!言わせてください! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - そいさん» そいさん、コメントありがとうございます!好きだなんて、ニヤニヤしちゃいます(笑)こんなお話でも読んで頂けて楽しんで頂けているのであれば、本当に嬉しいです(つд;*)仕事終わり次第今日中更新できると思うので、今しばらくお待ち下さい♪ (2018年12月12日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - あの 好きです(語彙力喪失 展開が私好みすぎて……めっちゃ焦れったいけどもっと焦らしてくれなんてMっ気のあるようなこと考えながら更新があるたびに最初から読み直してます笑笑 (2018年12月11日 22時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 自然(??ω??)?さん» ありがとうございます!!そしてご指摘まで(つд;*)めっちゃ恥ずかしい間違いしてますね、私(笑)地味に訂正していきます!一応半分は終わりました!また何かあったら是非教えて下さい(つд;*) (2018年12月3日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2018年11月6日 23時