【平和組・TAKOS】吸血鬼＋幼馴染み＝私

二十二夜目 ページ22

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『…アブさんとっ…仲直り出来ないかもっ…』

私は不安な事をセピアさんに言った。

自分でどうにかしなくちゃいけないことは分かってるけど、だけどやっぱり頼りたくなってしまう。


ポン、とセピアさんの手が私の頭に乗って撫でられる。

セ「…俺、アブさんとちょっと話して来るね。…心配しなくて大丈夫、絶対仲直り出来るから。」

きっと私を慰めるために言ったんだろうけど、妙な信頼性があった。

元気づけるように笑うセピアさんに、私は深く頷いた。








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はぁ、と溜め息をついてソファーに倒れ込む。

そう言えば、アブさんの事で悩んでいて男達の存在を忘れるほどだった。

今日も、来るのかな…？

二人がいても、それでもまた来るのかな…？

…あの時、何をされたのか未だに分からない。

昨日は大丈夫だったけど、それってコジくんの家にいたから？

それとも、たまたま一昨日私の家に来たの？

クッションに顔を埋めながら考える。






《…○○町に住む男女が行方不明になる事件が相次ぎました。現在警察には12件の被害届けが出されており、これからも増えると予想されています。》

ふと、付けっぱなしのテレビの音が耳に入った。

淡々と話すアナウンサーの声。

その事故は妙なもので、同じ町から行方不明者が続出しているようだ。

なぜこの事件だけが耳に入ったのかは分からないけど、帰り道のあの時と同じ胸騒ぎがした。





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