検索窓
今日:61 hit、昨日:45 hit、合計:776,344 hit

life 50 ページ12

緋山side









緋「、は…?え、Aって不整脈持ちだったの?」



藍「…そうだ。このことは俺と冴島と橘先生しか知らない。」









全然知らなかった。









――時々苦しそうにしてるな、とは思っていたけど…









緋「冴島まで…?何で言ってくれなかったの?」









つい感情的になって声が大きくなる。









いつの間にかAの心拍は落ち着いていて、正常なリズムを刻んでいる。









それを見た藍沢はホッと息を吐いた。









藍「…Aに口止めされていたんだ。気を使われたり心配されるのは嫌だからって。」





冴「私も、です。たまたま見ちゃって、問い詰めたら誰にも言わないでくれって。」









なんとなく、分かってた。









Aの事だから、きっとそういう事だろうって。









緋「…私って、そんな頼りないのかな。



Aにしてみれば相談も出来ないほどの関係だったの?



それじゃあ10年間で築いた絆は何だったのよ…」









知らないうちに涙がボロボロと零れ落ちていて、慌てて拭う。









冴「…きっと、違うと思います。


頼りに出来る緋山先生達に言ったら、きっと甘えてしまう。


不安になって皆の前で涙を流してしまう。


そう感じて、Aは言わないことを決めた。








…ずっと、笑顔でいるために。」









冴島の言葉が耳に届いた瞬間、頭の中にAの笑顔が広がる。









藍「俺も問い詰めてしまった。Aの気持ちが分からなくて。





今になって後悔している。





…Aの努力を踏みにじってしまった。」









私にかけられる言葉の全てがずっしりと心にのしかかる。









それと同時に、今までAにかけてもらった言葉、Aに与えてもらった優しさの記憶が、頭の中で走馬灯のように駆け抜けていく。









Aの手を握って、泣いた。









もう、我慢なんてしなくていいや。








―――――――――――

次から劇場版のネタバレ含まれます、

申し訳ございませんが、嫌な方はご遠慮を…(汗)

life 51→←life 49



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (420 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1860人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らむれもん - キラあやさん» 応援ありがとうございます!コメント励みになります。頑張ります!(^^) (2018年8月26日 20時) (レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)
キラあや - らむれもんさん» そうですか、応援してるのでこれからも頑張って下さい! (2018年8月26日 20時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
らむれもん - キラあやさん» そうですね…ある程度票が集まったら、と考えているのですが、多分、もうそろそろなはず…です! (2018年8月26日 16時) (レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)
キラあや - 次の作品っていつ頃になりそうですか? (2018年8月26日 14時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
らむれもん - 彩さん» コメント、ご意見ありがとうございます!橘先生がお好きなんですね。今後絡みを増やします! (2018年8月26日 11時) (レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らむれもん | 作成日時:2018年7月27日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。