5 ページ5
元々私が生きているのは奇跡に等しい、それならここから出てしんでしまっても、それは仕方の無いことじゃない?
なんて自暴自棄な考えなんだろう。
私の心はなんでこんなにも廃れてしまったのだろう。
「…。少しだけ、少しだけ休んでここを出ます。きっと私はこの世界にいるべきじゃない。」
トリエルさんは少し悲しそうな顔をして言った。
「そう…。わかったわ、さぞ疲れたことでしょう。部屋へ案内するわ、少し子供っぽいかもしれないけれど…」
私が案内されたのは赤を基調としたいかにも女の子らしい部屋、おもちゃが沢山あって壁に絵も飾ってある。
「ありがとうございます、ちょっと休ませてもらいますね。」
「パイを焼いているから、目を覚ましたらリビングへおいでなさい。たくさん食べなければ厳しいたびになりますよ」
ニコニコと明るく振る舞うトリエルさんをみて少し目頭が熱くなった。
「はい、ありがとう、トリエルさん。おやすみなさい」
私はなんのためにここを出ようとしているんだろう。
生きることから逃げてきた今、私が戻る場所はあるのだろうか。
あったとしてまた、同じような日々を送ることになってしまうのか。
虫酸が走った。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←4
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茜(プロフ) - つぐさんさん» おぉ!ありがとうございます!茜はフラウィが大好きなんです! お母様と同じ名前…!私のことをお母さんと呼んでくれてもいいのですよ!((頑張ります!ありがとうございます! (2017年11月17日 16時) (レス) id: 8132c331b9 (このIDを非表示/違反報告)
つぐさん - おぉ…!最初のフラウィの起こしかたが何か可愛いですゾ。茜s頑張ってください…(母と名前も漢字も一緒だからなんか変な気分だなぁ) (2017年11月17日 9時) (レス) id: 7f5d39741b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茜 | 作者ホームページ:https://twitter.com/akane_uratuku
作成日時:2017年11月16日 22時