１００と４０と８ ページ11
「あんたの面子と矜恃、潰してやるぜ、大先輩」
「そのために街を壊されるのは困るなあ」
ねえ、死柄木弔？
声をかけながら、優先的に倒したい黒霧をアステロイドで攻撃する。まあ、当然避けられた。
やっぱ無理か。脳無を出すこいつはサクッとやっちゃいたいんだけど。
「…セイガ」
「お久しぶり。USJ以来だね。警察に自首する準備は出来た？」
「お前を殺す準備ならあるぜ」
「へえ？」
各方位から切りかかってきた数人の男女を首を振って背を後ろに引いて躱す。うわ、全員が目か首か心臓狙ってきた…。本職だな。
間髪入れずグラスホッパーで弾き飛ばし、近くに作っておいたエスクード地帯に放り込んで蓋をする。
にっこりと、死柄木に笑いかけた。
「で、準備って何？」
「…テッメエ…！」
殴りかかってくる一体の脳無にスコーピオンを突き刺し、動きが鈍ったのでそのまま追い打ち、しようとしたら上から二体が降ってくる。
白一体、黒一体、判別しにくいのが一体。
黒は強くて白はそこまでじゃない。色がランク？
内部通信でメティス先生と連絡を取る。
『今エスクードの中に放り込んだ人たち、意識奪ってワープトリガーで警察に引き渡しといて』
『調査文書は？』
『読みたいから手続きよろしく』
上から覆いかぶさるように殴りかかってきた黒脳無をテレポーターで躱して、死柄木にトマホークを放つ。
当然のように黒霧がワープで守り、そのトマホークが私の背後から現れた。トマホークは事前に設定した軌道に沿って目の前に居る私を避け、白脳無に命中する。
よし、一体
さっきの男女と同じように、エスクードの檻にご案内〜。
と、そこで避難誘導兼市民の護衛をしていたラービットの前に脳無が現れた。
四体目。でも黒じゃない。私が居ることは知っているはず。
…ってことは、やっぱり広告活動狙いか。それなら、AFOの直接介入はない。
ここに脳無が現れたことを隠蔽するのは、黒霧が健在な限り不可能。ワープゲートが厄介過ぎる。
「死柄木弔、ここに居ても利はない、撤退しましょう」
気づくの遅えよ黒霧。
脳無出した時点でそっちは目的達成しているんだから、ヒーローに捕捉されたら速攻で帰れよ。
「はあ？ …逃げんのかよ」
勝ち逃げだけどな。
「死柄木弔、早く！」
「チッ……、次は殺す」
「はは、次は捕まえるよ」
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サミサ(プロフ) - 寧人との絡みなどがおもしろく楽しく読ませていただきました。続きがとても気になりますます。更新を待っています。 (2021年6月17日 13時) (
レス) id: d964c43780 (このIDを非表示/違反報告)
生 - 続きがすごく気になってます！ 更新お待ちしてます！！ (2020年7月30日 15時) (レス) id: 9eee986976 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん(プロフ) - 読みやすくて、展開も好きだし面白くて大好きです！更新してくださるのを待ってます！ (2020年4月5日 16時) (レス) id: c992a0d797 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - ワートリ、ヒロアカのクロスオーバーで一番好きな作品です。ゆっくりでいいので、更新待ってます。 (2020年3月29日 20時) (レス) id: ed9e694ddc (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいです！更新頑張ってください応援しています！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: e522761e6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺青 | 作成日時：2019年7月29日 13時
