５０と８ ページ9
〈相澤消太視点〉
朝。
「おっはようございまーす！」
「失礼する」
ガラリ、額にゴーグルをかけたセイガと、宙に浮いているメティス特別顧問が、職員室に入ってきた。
他の生徒と違って、ブレザーの代わりに黒いパーカーを着ているから、一目で分かる。
一人と一機は、教師一人一人に挨拶をしながら、ミッドナイトさんの机に歩いて行った。
「ミッドナイトさーん…じゃなくて先生、それ終わった後でいいんで、ちょっとご相談したいんですけど」
「ええ、分かったわ。十五分くらい待ってね」
「はーい。あ、三番と五番は入れ換えた方が良いと思いますよ」
「ああ、確かに！」
流れるようなアドバイスに驚いているのは、今年から雄英に来たオールマイトさんだけだった。彼がセイガと会ったのは顔合わせの時だけだから、驚いてもおかしくないか。
しかしこれが雄英の日常なので、慣れてもらう他ない。
ミッドナイトさんを待つ間、約十五分間の暇を持て余したセイガは、やはり俺に話しかけてきた。
「おはようございます、相澤先生。ぼんち揚食べますか？」
「おはよう、アイザワ先生」
「はいおはよう」
挨拶に挨拶を返しながらも、俺はパソコンの画面から目を離さない。
セイガもそれを当然のものと受け止めて、ぺらぺらと何かを喋っている。
新しく見つけた良さそうな店こととか、昨日話したクラスメイトのこととか。
取り止めのない話を大半聞き流して適当に相槌を打ちながら、頭と手を動かして仕事をする。
〈三空千悠視点〉
言われていた十五分よりも少し早く、ミッドナイトさんの仕事はひと段落ついたようだ。
声をかけられたので、イレイザーさんに一言言ってからミッドナイトさんに駆け寄る。
「セイガ、待たせてごめんね。で、どうしたの？」
「生徒の前では三空って呼んで下さいね〜。用事は、ずばりコスチュームの変更です」
言いながら、私はＡ４サイズの紙をミッドナイトさんに見せた。
「コスチュームって、ヒーローの正装で、正式な催し物とかにも着ていくじゃないですか。でも、私の今のコスチュームはほぼ私服なんで、そういう場にはちょっと適さないかと思って」
私のコスチュームは、白いテーパードパンツに黒い膝丈パーカー。両腰のウエストバッグ、両太腿のレッグホルダーはパーカーで隠れる。
つまり、一見すると私服のようなデザインだ。
「確かにねえ…。で、これが新しいコスチュームの案？」
「はい」
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紺青 - 零奈さん» ありがとうございます！ 頑張ります。 (2019年4月21日 9時) (
レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - 紺青さん» 分かりました。大丈夫ですよ。本編登場を心待ちにしています！ (2019年4月20日 22時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - 零奈さん» リクエストありがとうございます。天喰環には、番外編ではなく本編で絡ませる予定があるので、今の時点で出すことは、話の都合上出来ません。すみません。 (2019年4月20日 18時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - サクラさん» リクエストありがとうございます。「物間とデート」という題名でアップさせてもらいました。これからもよろしくおねがいします。 (2019年4月17日 21時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - リクエストで夢主と天喰環に絡んで欲しいです。できれば、あまり喧嘩腰ではなくほのぼのとした感じでお願いしたいです。 (2019年4月5日 23時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺青 | 作成日時：2019年4月2日 0時
