６０と２ ページ13
私は普通に扉を開けて、足音も普通に立てながらビルに入った。
途端、ビル全体が凍りつく。私は氷で拘束された。
「……あっけないな」
拍子抜けしたような轟くんの声に、とても愉快になった。
「うふ、甘い甘い。甘さが限界突破した飴を蜂蜜に浸して砂糖を塗したくらいに甘いよ」
「何…！？」
「あ、障子くんは聞こえているのか。どーもヒーローでーす、敵を捕まえに来ました！」
私は床などを傷つけないように配慮して、氷を蹴り砕く。
そして階段を登る。
「三空は移動している。恐らく、氷を破壊して逃れた。それと、こちらの声が聞こえているのらしい」
「八百万、ノートと筆記用具出せるか」
「え、ええ！ すぐに！」
なるほど、筆談するつもりか。流石の指示能力だ。
でも私、書く時の音で大体内容分かっちゃうんだよね。
私は三階の、核がある部屋の扉をバーンッと開けた。
そして笑顔で言った。
「どうもこんにちは、ヒーローです！ 敵を捕まえに来ました。警告は一度だけです、投降してください」
言っている途中に、氷柱が私に向かってくる。
人の話は最後まで聞こうね？ じゃないと損するよ？
私は孤月で氷柱を斬った。
そのまま突進して、一番近くに居た障子くん、そして八百万ちゃんを斬りつける。安全処置をしておいたトリガーなので、生身の人間である二人は衝撃で気絶した。
全く…、索敵役と支援系は後方に置くべきでしょ。
「…っは！？ 何が起き…っ」
「峰田、あいつに“個性”のボール投げろ！」
「無駄だよ？」
二人を拘束してから振り返り、
そして、真っ直ぐ峰田くんの額に向けた。銃を向けられた経験なんてない高校生は、これだけでも動けなくなる。
…なんだか、私が逆に
「ばーんっ」
よし、峰田くんも気絶。
ここまで、開始から僅か五分未満。うむうむ、順調だ。
「やあ、轟くん。君にはいくつか講義をしてあげよう」
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紺青 - 零奈さん» ありがとうございます！ 頑張ります。 (2019年4月21日 9時) (
レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - 紺青さん» 分かりました。大丈夫ですよ。本編登場を心待ちにしています！ (2019年4月20日 22時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - 零奈さん» リクエストありがとうございます。天喰環には、番外編ではなく本編で絡ませる予定があるので、今の時点で出すことは、話の都合上出来ません。すみません。 (2019年4月20日 18時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - サクラさん» リクエストありがとうございます。「物間とデート」という題名でアップさせてもらいました。これからもよろしくおねがいします。 (2019年4月17日 21時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - リクエストで夢主と天喰環に絡んで欲しいです。できれば、あまり喧嘩腰ではなくほのぼのとした感じでお願いしたいです。 (2019年4月5日 23時) (レス) id: ea99f94738 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺青 | 作成日時：2019年4月2日 0時
