D.Gray-man ノアの一族でアレンの妹！？ (ページ6)

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第四話　ページ6

「まぁ、その子を調べればいいよねぇ♪」

例の娘のいる村のシンボル、大きな時計台の上から、Aは村を見下ろしていた

ケーキと紅茶を食べ終えた後、善は急げとばかりにAはスイラとロードを引っ張って村へとやってきた

「父さんからは“仕上げ”を任されたからね。イノセンスかどうか、ちゃんと確認しないと」

張り切ってるねぇ、とAの隣に腰かけたロードが笑う

「じゃあ、スイラ。案内して❤」

スイラの方を向いて、Aが子供らしい無邪気な笑顔で言う

「かしこまりました」

頭を軽く下げ、そのまま流れるように時計台の上から落ちていく

その後にA、ロードと続く

かなりの高さを持つ時計台から飛び降りれば、無傷では済まない

最悪、命を落とす

空気を切り裂き、重力に従い、地面が近づく

激突する、そう思った瞬間

何かが彼女たちを抱きとめた

それはどうやら＜人間＞のようで、恭しくスイラたちを地面に降ろした

地に降りた３人の目の前には、先ほど彼女たちを抱きとめた３人の＜人間＞と、その他数人の＜人間＞がいた

全員が感情の籠らないガラス玉のような瞳をに、スイラたちを写す

ただの人間が、突然時計台から落ちてきた少女たちを前にして取り乱さないでいられるだろうか

ただの人間が、時計台から落ちてきた少女たちを抱きとめられるだろうか

「久しぶりだねぇ」

Aの楽し気な声に、集まった＜人間＞たちの額に同じ模様が表れた

黒い星

「お待ちしておりました」

ただの人間、ではなく

ここに集まったのは、＜人間＞ではなく

AKUMA

そう呼ばれる機械たち

「ノア様」

強い絆で結ばれた＜人間＞の皮をかぶり、その＜人間＞のフリをする

残酷で悲しい機械たちに迎え入れられ、Aはにっこりと笑った