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その言葉のあとに銃声が鳴り響く。
喰種は、地面に背中を打った私には見向きもせず、滝澤さんのクインケを見て目を見開く。
タタラ「フェイの赫子…法寺のクインケか。」
どうして法寺準特等を知っているんだ。
と思った次の瞬間、私の側にいたはずの喰種が、滝澤さんを片手で持ち上げていた。
滝澤さんの所まで相当な距離があったのに喰種は超人離れした速度で移動したようだ。
『滝澤さん！！！』
力尽きて動けずにいた私の重たい体を無理矢理起こして滝澤さんの元へ走っていく。火事場の馬鹿力ってやつなんだろうか。想像以上に速く走った気がした。
もうすぐで手が届く距離だった。だけど、滝澤さんは宙に放り投げられ、さっき私を喰おうとしていた黒い物体は滝澤さんの左腕を噛みちぎった。
『いやぁあああああ！！！！！』
膝が崩れ、頭を両手で押さえた。
どうして。どうして。どうして。
誰がこんなこと望んだの。
こんな戦いが無ければ私たちは
誰も死なずに済んだのに。
もうやめて。やめて。やめて。
私にはそのあとの記憶が無い。
だけど微かに聞こえた＿
「命拾いしたな。」
あの声は確かにあいつだった。
あの男のことは絶対に許さない。
＿私は初めて喰種に対する殺意が芽生えた。
＿＿＿＿＿＿＿
眩しい太陽の光のせいで目を覚まし、目を開ける。私の視界は真っ白だった。すぐに病室だと察した。
身体中に酷い鈍痛が走る。寝返りもままならない状態で、全身の痛みに耐えながらハッとした。
『滝澤さんは…？亜門上等は？』
2人の安否を知りたかったが、知る術がなかった。
移動したくても動かない私の体は役立たずだし、 病室には誰も来ない。
コンコン＿
誰かが来たと思って、痛みを堪えてガバッと体を起こした。が、ノックしたのは医者だったようで私は肩を落とす。
医者「目が覚めたんですね。貴方は何箇所も骨折していたので全身が痛くて辛いかもしれません。ですが、検査結果を確認しましたら、ギブスを付けての勤務は可能だと判断をしました。なので今日の午後退院してもいいし、明日の朝に退院しても構いませんよ。いつ退院するかは貴方にお任せ致します。」
喰種捜査官しか加入できない保険適用で入院費は無料、何かあっても医療関係者がいるから安心だし、1日分の生活費が浮くから、本当は明日の朝に退院したかった。
だけど、私は亜門上等と滝澤さんの安否を知りたくて、今日の午後に退院することにした。
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檸檬だろう - 最近東京喰種を見て沼ったものなのですが、とっっっても面白いです！！政道君の良さが溢れててもう……本当に……良すぎて……体調にお気をつけながらまた更新していただけるといいな、と思っておきます！！！！ (7月2日 17時) (
レス) @page35 id: 36eb5f3518 (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 続きがよみたいです！！ (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4a2c317405 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - みぃさん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません。ありがとうございます！最近なかなか更新ができていませんが、少しずつ更新していきますのでどうぞよろしくお願い致します。 (2021年9月15日 14時) (レス) id: bdddc99c39 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - お忙しいなか更新ありがとうございます！！無理なさらないようにしてくださいね。 (2021年9月3日 1時) (レス) id: c397bf8382 (このIDを非表示/違反報告)
さの。(プロフ) - まこさん» そうだったのですね！コロナワクチンお疲れ様でした。どうかご無理はなさらずに (2021年8月12日 12時) (レス) id: 8d3664e567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ | 作成日時：2021年5月12日 11時
