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〜♪
『はい、もしもし。』
真戸「A、緊急連絡だ。トルソーである可能性が高い冴木空男の自宅を調査していた下口班が、アオギリの樹の“ラビット”に襲撃された。」
この電話を受けた翌日、アキラさんと琲世と一緒に下口上等の病室を伺った。
下口上等は窓から見える景色をぼーっと眺めるだけだった。班員全員が亡くなってしまって、喪失感に押し潰されかけているのだろう。
こちらからは何も声をかけることが出来なかった。頭の中で彼にかける言葉を探すが見つからない。
真戸「病床で済まないが、当日の状況を教えて欲しい。トルソー宅でなにがあったか…。」
＿＿＿＿＿＿＿
下口上等から話を聞き、現在アキラさんの運転する車に乗り、CCGへ戻っている途中。
この間私たちを小馬鹿にしていた下口班だが、私たちと同じ捜査官。数日前に同じ会議に出ていた下口班班員が亡くなったと思うと、何故か自分のことのように喪失感を感じてしまう。
佐々木「アオギリのSSレート、ラビット…ですか。S2班の捜査対象の1人ですよね。」
真戸「3年ほど前に出現し、古くは20区の捜査官殺し、7区での準特等狩りなど、年々力と存在感を増している喰種だ。」
佐々木「今はアオギリの樹に所属…。行方をくらませた冴木空男もアオギリの息がかかったものと見ていいでしょうね。」
真戸「ああ。アオギリの樹が関係しているならば、クインクス班の捜査は一度白紙に戻り、他班のサポートになると思う。」
佐々木「下口さん…大丈夫でしょうか…。」
真戸「部下を全員失い、自分だけが生き残ったわけだからな。どれだけ図太い奴でも自責の念に苛まれる。辛いものだぞ。」
真戸「時間を共にした者を失うというのは。」
アキラさんの切ない声を耳にして視界がぼやける。涙が溢れないように息を押し殺した。
今でも頭の中ではいつも滝澤さんの笑顔が鮮明に映し出される。私の頭の中で都合の良いように笑顔が映し出されているだけかもしれない。
滝澤さんがこの世にいないのは、あの時私が助けられなかったからだと数年経った今でも自分を責め続けている。
あの時、私が死んで滝澤さんが生きていたらどうなっていただろうか。
そんなことを時々考えるが、滝澤さんを殺した喰種を駆逐するまではそんなこと考えていられない。仇を討ち取るんだ。
そして、今はクインクス班の副指導者だ。琲世や班員のサポートをして見守っていかなければならない。
前を見なきゃ。
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檸檬だろう - 最近東京喰種を見て沼ったものなのですが、とっっっても面白いです！！政道君の良さが溢れててもう……本当に……良すぎて……体調にお気をつけながらまた更新していただけるといいな、と思っておきます！！！！ (7月2日 17時) (
レス) @page35 id: 36eb5f3518 (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 続きがよみたいです！！ (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4a2c317405 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - みぃさん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません。ありがとうございます！最近なかなか更新ができていませんが、少しずつ更新していきますのでどうぞよろしくお願い致します。 (2021年9月15日 14時) (レス) id: bdddc99c39 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - お忙しいなか更新ありがとうございます！！無理なさらないようにしてくださいね。 (2021年9月3日 1時) (レス) id: c397bf8382 (このIDを非表示/違反報告)
さの。(プロフ) - まこさん» そうだったのですね！コロナワクチンお疲れ様でした。どうかご無理はなさらずに (2021年8月12日 12時) (レス) id: 8d3664e567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ | 作成日時：2021年5月12日 11時
