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滝澤「A!!!」


『滝澤さん!亜門上等が…血が…。』


滝澤さんは亜門上等の上体を起こす。まだ亜門上等の体から流血していることに気づき、さーっと血の気が引いたような表情をしていた。その表情を見て、胸が更に締め付けられて息するのがやっとだった。


亜門「政…道……か…」


亜門上等はこんな状況なのにも関わらず、第一隊の戦局を気にしていた。


『お願いだからこれ以上話さずに安静にしていてください。』


暫くして第四隊の喰種捜査官が数名来られた。
彼らは再度医療班へ連絡を試みる。しかし聞き覚えのない声が「連絡は必要ない。」と発した。トランシーバーからの声ではない。その声が聞こえる方へ顔を向けると、既に喰種捜査官の目の前に見知らぬ人影があり、喰種捜査官1人を殺した。


タタラ「お前らの生き死には俺が管理する。」


急なことで状況が把握できず、相手が何を言っているのか理解ができない。だが、この男は喰種だ。それだけは分かる。

この男に向かっていく喰種捜査官は一人また一人と殺されていく。


怖い。

足が竦む。

だけどこのままじゃみんな死んでしまう。

そんなのは嫌だ。後悔したくない。

喰種捜査官を次々と倒していく喰種をキッと睨んで走る。

私の体、どうにでもなれ。

そう思いながら、展開したクインケの鋭く尖った先を奴に刺した。クインケを掴まれないよう、すぐに後ろへ下がって距離を取る。地面を力強く蹴って高く飛び、空中でクインケを構えた。
重力に従い、私の体は下に落ちていく。それとは別にクインケから放たれている引力で身知らずの喰種を引き寄せて、狙いを定める。


できる。


寝る時間も惜しまずに訓練して、このクインケを使い慣らすことができたんだ。


『…死ね。』


頭を狙った…はずだった。あと数センチのところまで来た時には致命傷を与えられると確信した。
それなのに、「ノロ。」という声が聞こえた瞬間、私の体目掛けて黒い物体が物凄いスピードでこっちにやってきた。


やばいと思った。喰われると思った。
その時に思った、まだ死にたくないと。


でもきっと喰種にやられて死んじゃう。

死ぬ直前ってこんな感じなんだ。

もっと生きていたかったな。


いつ食べてもいいですよと言うかのように瞼を下ろして、その瞬間を待つが_


滝澤「く…喰うなら俺にしろッ…!」


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設定タグ:東京喰種 , 滝澤政道 , オウル   
作品ジャンル:アニメ
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檸檬だろう - 最近東京喰種を見て沼ったものなのですが、とっっっても面白いです!!政道君の良さが溢れててもう……本当に……良すぎて……体調にお気をつけながらまた更新していただけるといいな、と思っておきます!!!! (7月2日 17時) (レス) @page35 id: 36eb5f3518 (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 続きがよみたいです!! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4a2c317405 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - みぃさん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません。ありがとうございます!最近なかなか更新ができていませんが、少しずつ更新していきますのでどうぞよろしくお願い致します。 (2021年9月15日 14時) (レス) id: bdddc99c39 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - お忙しいなか更新ありがとうございます!!無理なさらないようにしてくださいね。 (2021年9月3日 1時) (レス) id: c397bf8382 (このIDを非表示/違反報告)
さの。(プロフ) - まこさん» そうだったのですね!コロナワクチンお疲れ様でした。どうかご無理はなさらずに (2021年8月12日 12時) (レス) id: 8d3664e567 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まこ | 作成日時:2021年5月12日 11時

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