【QK】王子様、誰を選ぶの！【izw】 (ページ9)

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どこの懐古ページ9

『いやぁ、こんなにいろぉんな姫から言い寄られていた王子何もんなの？ずるすぎん？』

王子に対して1人でブツブツ文句を言う。私だって王子になれるぞ？みんなチヤホヤしてくれていいんだぞ？

｢いやぁ、現代の考えだとなんでって感じだけどあの頃は王子って1人しかいなかったんだよね｣

｢たしかになんか王子と結ばれなくては！みたいな強迫観念あったんだよね｣

｢俺なんかわざわざ先代の真似してガラスの靴履かされてたからね｣

｢え！あれ魔法じゃないんすか！？｣

｢そんなわけないでしょそういうこうちゃんだって王子の目覚めのキスで起きたわけじゃないでしょ？｣

｢っっそうなんすよ！！！｣

急に拳を握りして熱く語り出すは元白雪のこうちゃん。彼が言うには物語の中の俺ずるい俺じゃないけど！らしい。

実際は王子が迎えになんて来ないしましてやキスなんてされてない、死んだ後棺運びをしている小人がつまずいて棺が落ちてその拍子に喉に詰まってた林檎が取れて息を吹き返したんだ！だって。

｢王子まじ許さん！迎えに来いよ！！｣

はぁ、と肩を揺らして息を整えている。そんなに暑く語られてもなぁ。なんにも思い出さんなぁ。

｢伊沢さん実は王子とかないっすよね！？｣

｢はぁ？俺が？ないだろ｣

｢じゃあやっぱり...｣

『いやいやいやいや、分かんないって！いやもし王子だったらそれは本当にすまん！』

身に覚えのない罪に対して謝る。みんなはどうやって思い出したのかと聞いてみると山本さん、こうちゃんは私と出会ってからその他はQuizKnockで集まった時知らない記憶が現世のものだったって気づいたらしい。

今までこういう話をしなかったのは単純に前世持ちが自分だけだと思っていたから信用される訳もないでしょうというごくごく普通の考えかららしい。

そうなるとこうちゃんはやっぱ変人なんだなぁ、と話を聞きながら彼をちらりと見ると

｢俺の事変人とか思ったでしょ｣

と言われてしまい、こいつ心が読めるんかと1人で焦ったのはまた別の話。