【QK】王子様、誰を選ぶの！【izw】 (ページ25)

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魔女と洋燈ページ25

your side

『須貝さん。ちょいと相談乗ってくれたり？』

｢あら珍しいどしたの。｣

後日、なんか暇そうにしているナイスガイを捕まえてみた。一人で解決できない気がするし。大人だから答え知ってそうだし。

『自分の中の自分が整理できない。』

｢なにそれ｣

『わかんないいい』

｢前世絡み？｣

『んー、前世絡みかもしれないしじゃないかもしれない』

｢訳わかんないね｣

『そうなの』

｢前世といえばあの3人から言い寄られてるんだって？｣

嫌な事聞いてくるなぁ。まあそうなんだけど。でも私王子じゃないんですよと言うとふーん、と。え、興味無いの？

｢あいつらは榊が王子とか関係なさそうだしね～｣

『え、よくおわかりで』

｢あ、やっぱり？俺も参戦しよっかな～｣

なんて冗談を言ってくる彼。やめてくれ。

『変な汗出るからやめてください～』

｢はは、冗談冗談。榊好きな人いるの？｣

『その話。』

｢あ、まじ？｣

『好きが分からない！！！』

｢うそつけお前何年生きてんの｣

『さんちゃい。』

｢はたくぞ？｣

『24です。すみません。』

｢いやぁ、5年なんてあっという間だぜ？すぐ30になっちまうよ｣

怖い怖いとわざと体をふるわせている。

｢んで、好きな人って誰よ｣

『いや好きな訳じゃなくてよくわかんないって言うか。』

｢伊沢だろ｣

『えっ！』

｢榊わーかりやすいんだよなぁ。お兄さん見ててニヤニヤしちゃうもん。｣

『まじ？』

｢うそ。消去法。｣

『うっわ最低！！！』

｢へ～でも伊沢なんだぁ他に言い寄ってくれるやつから選べばいいのに｣

『んんん、そう言われても』

｢それとも俺にしとく？｣

『だから！』

｢はは、からかうと面白いもんだからつい｣

『もし、仮に私が伊沢さんを好きだとしたら私はどうすればいいの....女の子に言い寄られることはあっても自分からアピールしたこととかないんだよ....』

｢あー、榊女子校だっけ？｣

『うん...女の子にチヤホヤされて生きてきた.....』

｢あいつも男子校だしそんな慣れてないんじゃね？｣

『あー、そっか。うーん。もう少し考えてみる。』

｢うん、よく考えてどうしようもなくなったらまた相談しにおいで｣

大きな手を頭にポンと乗せられる。ほんとにお兄さんだなぁ。ありがたいありがたい。